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現役パチンコ店店長の「ホンネ」 業界を救うカギは、飛躍的に高まった「設備の充実化」ではない!? 失われつつある心意気とは

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 先日、現役パチンコ店店長の「ホンネ」と題し、業界歴20年の『Y氏』への取材による、パチンコの『各台計数システム』に関する店側の考えを紹介させて頂いた。

 パチンコ業界にとって画期的な『各台計数システム』であるが、パチンコに必要不可欠な”出玉感”を重要視する考えも存在している。故に「運営側によって扱いが異なる事も当然」という結論に至った訳だが……。

 取材の際には、本編に掲載しなかった『スロットの各台計数システム』に関する意見もうかがっていた。

 しかし、ここで注目しなければならない事は、スロット遊技者の『各台計数システム』への需要が「パチンコほど高くない傾向にある」という点だ。

「出玉管理の単純化」「台移動・立ち回りの簡素化」といった遊技者側のメリットがあるものの「出玉感を感じられない」という意見が挙がっている点はパチンコと同様である。

 ただ『各台計数システム』への意見で最も違う点は「スロットの各台計数システムは使い辛い」というものだ。

 下皿部分のレバーを引くだけで、スムーズに玉が流れるパチンコとは異なり、基本的に台の右側に設置されている事が多いスロットの『各台計数システム』は、自らの手で流し込まねばならない。

「今までと変わらない」「メダルがこぼれる」「やり辛く時間のロス」といった意見が挙がっているのは事実だ。

 店側は両者の違いをどのように考えているのか?今回は、その内容を「番外編」として紹介させて頂きたいと思う。

-以下は『Y氏』への取材を要約した形である。

記者:スロットに関してはどうでしょうか?パチンコに比べれば少ないですが、スロットの『各台計数システム』を導入している店もあります。

Y氏:スロットに関しても同じでしょう。お客様に楽しく遊技してもらえるという利点はありますが、一発で分かる”出玉感”は感じられなくなります。ただ、スロットに関してはメダルをきれいに詰め込む(木の葉積み・俵積みなど)事も楽しみの一つです。それもあって、お客様の中には「現状のままでいい」と考えている方もいらっしゃいます。

記者:基本的に1回の大当たりで箱が一杯になるパチンコは忙しい。ですから、自動で玉が流れる事はとても便利です。しかしスロットはそうではない。自分のペースで遊技できる点が特徴であり、下皿が満杯になれば自分で箱へ詰めます。それを普通に思っていれば「必要ない」と言うかもしれませんね。

Y氏:それもあるでしょう。様々な面でパチンコほどの利点はない(スロットへ『各台計数システム』を導入する事に)という意見があるのも事実です。

記者:確かにそうかもしれません。ただ、そこで気になる事があります。かつてはパンクの可能性があった為「大当りが始まったら席を離れられない」という考えがパチンコにはありました。しかし、今のCRにはパンクの心配がありません。それでも店側の箱替えは当たり前となっていますよね。その点はどのようにお考えですか?

Y氏:単純に箱が一杯になったお客様が店員を呼び、私共は要望に応えているだけですね。ホールがやるべき「当たり前のサービス」だと考えています。一番大切なのは「視点をお客様の目線に置けるか」という事です。設備の充実化も大切ですが、私はこの考えが何よりも大切だと思っています。

-以上が『Y氏』にうかがった話である。

『各台計数システム』を始めとした設備の充実は、集客数を確保する重要な要素だ。ただ『Y氏』が語るように、店側の「接客レベルの向上」はそれ以上に重要ともいえるだろう。

「視点をお客様の目線に置きたい」

『Y氏』の発した言葉はパチンコ店が持つべき理念……その心こそ、衰退しつつあるパチンコ関連業界を救うカギなのかもしれない。
(文=高杉晋太郎)

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