羽生結弦「フィギュアスケートGP」の裏に「最強布陣」……4年連続で大会を支える「協賛企業」の思惑
「ISUフィギュアスケートグランプリシリーズ」ロシア大会が20日よりスタート。今年は世界一決定戦といわれる「グランプリファイナル」への出場権がかかっているだけではなく、平昌五輪の代表選考にも大きな影響を与える重要性を秘めている。金メダリスト・羽生結弦選手が開幕戦から登場することもあり、大きな注目を集めているようだ。
そんなグランプリシリーズに、全国チェーン型パチンコホールの展開をするダイナムが協賛する旨を発表している。対象は10月20日から22日に行われる第1戦ロシア大会と、11月17日から19日に行われる第5戦フランス大会の2試合。同社は2014年から4年連続の協賛となる。
「世界中に夢と感動をあたえるスポーツの発展を応援していきたい」という目標を掲げるダイナム。今後も似たようなケースで、同社の名前を耳にすることは確実にありそうだ。
このような動きは、パチンコ業界において特別なものではない。東京五輪の招致活動で大手マルハンがスポンサーに入っていたのは有名な話。他にもパチンコメーカーSANKYOが日本最大規模の少年相撲大会「白鵬杯」へ協賛するなど、スポーツの発展にパチンコ業界が深く関わっていることは事実なのだ。
「空手やボクシング、フィギュアスケートなど多くのスポーツへパチンコ業界が協賛する動きが目立ちます。取り上げられることは少ないですが、少年サッカー大会や主婦・子供向けバレーボール大会の開催などにも積極的な傾向がありますね。私の店もプロ野球選手を招いた少年野球教室を開催したのですが、子供たちに大変喜んでもらえました。
実施している目的の1つに『イメージの改善』が挙げられることは間違いないでしょう。2万近くあった店舗数も、2017年にはついに1万店を割るなど右肩下がりの傾向が続いています。400以上の台を設置するような大型店でさえ苦戦を強いられている今、別のことで存在意義を示そうとする姿勢は重要なのではないでしょうか。このような活動がイメージの改善だけではなく、スポーツの発展に貢献できれば最高ですね」(ホール関係者)
何事においても「イメージの改善」を実現させることは容易ではない。特に「ギャンブル(好ましくない)」というイメージが浸透しているパチンコが、実現することは極めて困難である。仮に叶ったとしても、遊戯人口や集客数の増加へ繋がるとは断言できない。
ただ、このような活動がギャンブルのイメージからかけ離れた「存在意義」を示す一歩であることは間違いないだろう。今後も業界の存続を願うのであれば、このような取り組みを続けることに意味はあるのかもしれない。
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