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【エリザベス女王杯(G1)展望】「レジェンド武豊」と「世界のR.ムーア」が激突! 最強女王の座を巡り、例年以上のメンバーが集結!

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 その勢いと鞍上の信頼感も手伝い、1番人気で2着に敗れたオークスに並ぶとも劣らないG1制覇のチャンスが久々に巡ってきたルージュバック。3歳時は「世代No.1」といわれた大器が、ついに悲願のビッグタイトルを手にするか。

「悲願のビッグタイトル」という点では、こちらも譲れないものがある。古豪スマートレイアー(牝7歳、栗東・大久保龍厩舎)にとっては、これが最後にして最大のチャンスになることが濃厚だ。

「最後にもう一花咲かせたい」その言葉と共に、南部杯(G1)のコパノリッキーの騎乗依頼を蹴ってまで、この馬を選んだ武豊騎手。前走の京都大賞典(G2)では、上がり最速の末脚でシュヴァルグランやミッキーロケットといった牡馬の重賞ホースを相手に完勝している。

 今回も武豊騎手は秋華賞(G1)で2着したリスグラシューがいながらも、こちらを選択。その思い入れは相当なようだ。

 同舞台となる2月の京都記念(G2)では、勝ったサトノクラウンから0.2秒差の2着に好走し、昨年のダービー馬マカヒキにも先着するなど、7歳を迎えてもその力に陰りは見られない。ムーア騎手がエリザベス女王杯連覇なら、武豊騎手は2001年から4連覇という驚異的な実績がある。果たして、「最強騎手対決」の軍配はどちらに。

 この2頭の「悲願」を阻むとすれば、すでに海外G1馬となっているヴィブロス(牝4歳、栗東・友道康夫厩舎)を置いて他にいないのかもしれない。

 昨年の秋華賞でG1初制覇を飾ると、今春はドバイターフ(G1)を制して海外G1馬に。ベテラン2頭の苦難を嘲笑うかのように、順調に歴史的名牝の階段を登っているのがヴィブロスだ。

 しかし、国内復帰戦となった前走の府中牝馬S(G2)では、格下のクロコスミアに逃げ切られて重賞初制覇を飾られてしまう、まさかの展開。この1年間で馬体重が20kgほど増加しているが、どこまでが成長分なのかが不明瞭な現状だ。

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