パチスロ「設定6」を余裕でゲット！ 極限状態に追い込まれた『ミリオンゴッド』との死闘!!

「筆者”自慢”のパチルーム」

　お金はないがパチスロは打ちたい……。

　ヘビーユーザーであれば、誰もが思い描いたことがあるはずだ。筆者も「生活費を削ってでもホールへ向かいたい」と考えたことはあるが、そのような行動は決して褒められるものではない。

　しかし「できない」と理解すればするほど「したくなる」のが人間の心理。財布の中身が寂しければ寂しいほどに「パチスロへの欲求」は高まっていくものである。

　そんな危機的状況を救ってくれる救世主。それが「家スロ」だ！

　以前お話したように、筆者は未来永劫パチスロに囲まれた空間を作るべくパチスロ実機を「計10台以上」も購入。我が家に「夢の楽園」を設立することに成功した。

　家スロの魅力は「軍資金なし」で遊技ができること。さらにホールでは滅多に出会えない「設定6」を余裕でゲットすることができる。「特化ゾーン」も存分に堪能できるなど、パチスロジャンキーにとって至福の時間を過ごすことができるのだ。金欠時における最高の遊び相手と言えるだろう。

　今回は、そのような状況で生まれた”激闘”をご紹介。極端な出玉性能でホールを熱狂の渦に包み込んだ『ミリオンゴッド-神々の系譜-』（ミズホ）へ挑んだエピソードをお話したい。

　1000円あたり「約23G」程しか回せない化け物を、なんの気兼ねもなく打ち続けることができる。この時点でテンションは上がるが、普通に挑むだけでは面白くない。

「勝ち」が決定している勝負だけでは、このパチスロジャンキーが満足するはずがないのである。

　そこで特別ルールを設定。『ミリオンゴッド』シリーズの代名詞「GOD揃い」を引くまで「ご飯を食べない」というスペシャルマッチを開催したのだ。

　設定に関係なく揃う確率は「1／8192」。ホールで終日打っても引くのに困難を要する確率で、家スロであっても何時間かかるか分からない。まさに「命」を懸けた決闘である。

　試合開始は夜の10時頃。当たりは引けるものの、当然ながら簡単に”神”が降臨することはない。レバーを叩くも叩くも、振り向いてはくれない展開が続く……気がつけば時刻は24時を回っていたのだった。

　その後も黙々と叩く、叩く、叩く……。

　日は昇り昼を迎えるも状況は一向に変わらない。前日は諸事情により食事を取っていない上に一睡もしていなかったこともあり、体調は時間を追うごとに悪くなる。

　その上で自身の”ヒキ”の弱さを再認識させられるという、まさに地獄の実戦になってしまったのだ。

　気づけば「翌日の」夕刻。精神体力ともに極限状態であった。フラフラになりながらも、最後の力を振り絞り叩き続ける……。すでに丸2日半何も口にしていない状態。

「これ以上はヤバイ」心は完全に折れかけていたのだが……。

　―プチュン!!!!―

　歓喜…歓喜！ 歓喜!!

　待ちわびていた歓喜の瞬間がようやく訪れた。GOD揃いの定番演出「フリーズ」が降臨！ ついに激闘に終止符が打たれたのである。

　先ほどまで瀕死状態となっていた身体が「苦境からの解放」「ご飯」そして突然訪れた歓喜の「GOD揃い」によって浄化されていくのを感じた。

「俺は勝ったんだ……」掴み取った勝利の余韻に浸る。命へも影響を与えるほどのダメージを受けたことがどうでもよくなるほど、この甘美な世界に酔いしれる他なかった。

　アノ日に食べたご飯の味は忘れることができない。限界をとうに超えた状態で迎えた食事は、生涯でもベスト3に入る感動を与えてくれた。貴重な経験をさせてくれた家スロに感謝である。

「パチスロは浪漫」「パチスロはスポーツ」「パチスロは人生」がモットー。今後も出会ったことのない感動へ出会うために、家スロを打つ続けていきたいと思う。

（文＝回胴ジャンキー山崎）