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JRAサマーシリーズ「廃止」秒読みか……ファンだけでなく競馬関係者も示した「無関心」に問われる存在意義

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 9日、夏競馬を彩るサマーシリーズ全戦が決着し、サマースプリントシリーズはCBC賞(G3)と北九州記念(G3)を連勝したアレスバローズ(牡6歳、栗東・角田晃一厩舎)、サマー2000シリーズは七夕賞(G3)を勝ったメドウラーク(牡7歳、栗東・橋田満厩舎)が優勝。また、サマーマイルシリーズは「該当馬なし」の決着となり幕を閉じた。

 今年のサマーシリーズはレース数が充実しているスプリント部門こそ、アレスバローズという上がり馬が出たが、その他の部門では、むしろ「無関心」が浮き彫りになった印象を受けた。

 例えば、サマー2000シリーズでは七夕賞を勝ったメドウラーク陣営こそ、タイトルに前向きな姿勢を示したが、函館記念(G3)を勝ったエアアンセム、小倉記念(G3)を勝ったトリオンフ、札幌記念(G2)の覇者サングレーザー、新潟記念(G3)を圧勝したブラストワンピースといずれも、この夏は1戦のみ。該当レースに勝ち、タイトルの資格を得たものの、サマーシリーズには目もくれずに秋の大レースを睨んでいる。

 また、さらに深刻な状況にあるのがサマーマイルシリーズだ。こちらも中京記念(G3)を勝ったグレーターロンドン、関屋記念(G3)を勝ったプリモシーン、そして先週の京成杯AH(G3)を勝ったミッキーグローリーと、やはりサマーシリーズへの参戦は1戦のみ。

 そればかりか「優勝馬なし」は2012年の創設以来、今年で3度目。該当レースが少ないという問題はあるものの、創設わずか6年で、早くも存在意義が問われている。

「JRAが夏競馬を盛り上げるために2006年から始めたサマーシリーズですが、競馬ファンに定着したかというと疑問を抱かざるを得ない状況です。例えば、昨年はスプリントをラインミーティア、2000をタツゴウゲキ、マイルはウインガニオンとグランシルクが同点で優勝だったんですが、それを覚えているファンが何人いるのか……。

そして今年の各陣営の使い方を見れば、ファンに定着していないどころか、大方の競馬関係者にも半ば無視されているような状態。G1のない夏競馬を盛り上げることはJRAにとっても長年の課題といえますが、何らかの対策が必要な時期に差し掛かっているようにも思えます」(競馬記者)

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