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AJCC(G2)「才能随一」シャケトラ復活はあるのか。角居厩舎とともに復活

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 20日に行われるAJCC(G2)で、シャケトラ(牡6歳、栗東・角居勝彦厩舎)がターフに戻ってくる。同馬の軌跡を振り返るとともに、このレースでの可能性を探ってみよう。

 シャケトラも帰ってくるが、角居勝彦調教師は一足早く1月12日の競馬から管理馬を出走させている。昨年、西日本で記録的な豪雨を記録した7月6日、角居調教師は道路交通法違反(酒気帯び運転)で逮捕。競馬界は騒然となった。JRAの裁定委員会は今年1月6日まで半年間の調教停止処分を決定。先週から戦列に復帰した。

 事件以前、すでに2021年2月での調教師勇退を発表。残された短い時間の中で多くの活躍馬を出してほしい。日米オークス(ともにG1)を勝ったシーザリオ、64年振りに日本ダービー(G1)を制した牝馬ウオッカ、初めてドバイワールドカップ(G1)を優勝した日本馬ヴィクトワールピサなどの超一流馬を育てた名伯楽。今年の3歳牡馬クラシックではホープフルS(G1)を勝ったサートゥルナーリアに大きな期待がかかる。

 シャケトラは体質が弱くデビューは遅い。2016年、3歳6月に未勝利戦(芝2000メートル)でデビュー、優勝。同年暮れに1000万下特別(芝2200メートル)を勝って4戦3勝とすると、翌2017年1月、日経新春杯(G2、芝2400メートル)で重賞初挑戦。高い素質が評価され2番人気での2着と好走。続く日経賞(G2、芝2500メートル)は強力メンバー相手だったが外を伸びて差し切り優勝。3歳春にデビューした馬がキャリア6戦目でのG2制覇。新星誕生! 大きな未来が開かれているように見えた。

 天皇賞・春(G1、芝3200メートル)でG1初挑戦。前年の有馬記念(G1、芝2500メートル)以来となるキタサンブラックとサトノダイヤモンドの対決に注目が集まったレースだ。東スポの公式YouTube動画で、角居調教師はパドックでシャケトラのどこに注目してほしいかと問われ「真っ黒のピカピカの馬体はまるで彫刻。サラブレッドって、こんなにきれいでかっこいいんだというのを見てほしい」と語り、2強の一角崩しも十分あり得ると目を細めていた。

 ファンは新しいスターの誕生に期待し、2強に次ぐ3番人気に支持した。しかし、スタートで出遅れ。鞍上の田辺裕信騎手は遅れを挽回するために出していき5、6番手まで上がるが、かかってしまった。道中では落ち着きを取り戻したものの、終始力みの見られる走り。直線で追われても伸びることなく9着に沈んだ。以後、古馬王道路線のG1レースにすべて参加するが連に絡むこともできなかった。

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