パチンコ「革新的なアイデア」……2つの「図柄変動」が織りなすハーモニーが旋律を奏でる!
決められたルール(規則)の中で、さまざまな発想を元に新しい仕組みや方法論を生み出してきたパチンコ。そうして誕生した1つのメカニズムが、さらなるシステムを生み出し、パチンコ機の進歩と躍進をもたらしたのである。
たとえば確変。本シリーズでも取り上げたが、一言で確変といっても、次回ループ・ST・突確・潜確・転落抽選とそのタイプは多岐にわたる。「確率を変動させる」という単純な仕掛けから多くのバリエーションが派生したのである。
その確変と同じようにひとつの事象に対して多くの革新的なアイデアを生み出したものが「特図の同時変動」ではないだろうか。
「特図の同時変動」とは、特図1、つまりヘソで抽選される図柄と、特図2、電チューで抽選される図柄を同時に変動させることである。一般的に特図によって性能が変化している場合は、右打ち中は特図2優先など、変動に優先順位を設けることが多い。
しかし、この性質や性能の違いを踏まえたうえで、あえて同時に抽選することで新しいゲーム性として展開することもある。
もっともわかりやすい例でいえば『CRフィーバー陰陽師』である。この機種は液晶とドラムを搭載し、それぞれ独立した抽選を行う「ダブルスタートシステム」を採用した。
要は、ヘソ入賞で液晶抽選、電チュー入賞でドラム抽選を行うのである。これにより、液晶とドラムのダブルリーチなど、従来にない演出方法をファンに発信したのである。
このように単純な演出による「同時変動」は、大当りの仕組みに関する部分へとアプローチしていく。
同じくSANKYOの『CRフィーバー蒲田行進曲』は、特図1・特図2で変えることができる変動時間と大当りラウンドを活用して、ST突入時に制限時間内で大当りすれば16R大当りが保証されるというゲーム性を盛り込んだ。
ST突入時に1回転だけ特図1(ヘソ)の変動を長くした本機は、この特図1が長時間変動している間に、すべて16R大当りとなる振り分けのされた特図2での大当りを狙うものである。
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