JRA「夏男」福永祐一がC.ルメール、川田将雅を圧倒の快進撃! “福永時代”到来を予感させるある条件とは
6日、新潟競馬場で行われた新潟記念(G3)をブラヴァスで制した福永祐一騎手の快進撃が続いている。この勝利により、ブラヴァスはサマー2000シリーズのチャンピオンが確定した。福永騎手自身も今夏の新潟リーディングを獲得、12日から13日まで2日間の騎乗停止前に、サマージョッキーズシリーズ優勝を確定させた。
新潟記念は古馬重賞だが、注目したいのは福永騎手の2歳戦の成績である。以下は6月から始まった2歳戦の騎手リーディングだ。
1位 福永祐一 【17-7-8-12/44】 勝率38.6%、連対率54.5%、複勝率72.7%
2位 ルメール 【14-12-7-19/52】勝率26.9%、連対率50.0%、複勝率63.5%
3位 横山武史 【10-5-2-25/42】勝率23.8%、連対率35.7%、複勝率40.5%
4位 川田将雅 【9-8-3-14/34】勝率26.5%、連対率50.0%、複勝率58.8%
全体リーディングはC.ルメール騎手と川田将雅騎手の2人が熾烈な争いを繰り広げているが、2歳戦に限っては福永騎手の1強状態となっている。
快進撃の裏付けとなっているのが、その馬質かもしれない。8月の新潟2歳S(G3)では自身が騎乗したフラーズダルムは3着に敗れたとはいえ、勝ち馬ショックアクションは前走でコンビを組んでいた馬だった。
これ以外にも4着ファルヴォーレも同じく前走でコンビだったように、4着以内の3頭の手綱を福永騎手が取っていた。また、小倉2歳S(G3)を快勝したメイケイエールも前走が福永騎手だった唯一の馬である。
素質馬を任される福永騎手の人望と、騎乗馬の力を見抜く相馬眼はさすがというしかない。
今春のクラシックをコントレイルとのコンビで席巻したものの、5月は勝ち数が大きく落ち込んだが、新馬戦が始まった6月からV字回復。夏の勢いそのままにリーディングでも3位まで急上昇を遂げたのだった。
「上位人気馬の騎乗が殆んどのルメール騎手、川田騎手に比べると全体数では見劣りますが、福永騎手の騎乗馬の質も決して悪くはありません。デビューから大事に乗り、新馬教育にも定評のある騎手ですから、関係者からの信頼も厚いのでしょう。
以前は迷いのある騎乗が目につくこともありましたが、最近は達観しているかのような好騎乗も増えているように、いよいよ熟練の域に入って来たと言えそうです。
繊細なところもありますから、品のないヤジが聞こえない無観客競馬が続いていることも精神的な安定感を増しているのかもしれませんね」(競馬記者)
また、2歳のお手馬に素質馬が揃うということは、そのまま来年以降のリーディング争いでも大きな追い風になることを意味している。
秋には最強馬を目指すコントレイルも待機している福永騎手。この快進撃が続くようなら、来年はルメールVS川田ではなく、ルメールVS福永のリーディング争いとなる可能性もありそうだ。
PICK UP
Ranking
17:30更新- JRA「出禁」になったO.ペリエ「税金未払い」騒動!? L.デットーリ「コカイン使用」K.デザーモ「アルコール依存症」過去の”外国人騎手トラブル”に呆然……
- JRA「一寸先は闇」のような勢力図の激変…注目集めた若手同期の明と暗、あの「お騒がせ騎手」が佐々木大輔に続くブレイク?
- “ルメール依存症”が日本ダービーにも影響?春のG1シーズンで思わぬ誤算…「28連敗」の敏腕トレーナーに試練のトライアル
- 【天皇賞・春】関東クラシック馬タスティエーラ、ドゥレッツァVS関西テーオーロイヤル、ディープボンドら最強ステイヤー軍団。激戦の鍵を握る“第3の刺客!?”
- 本命馬が出遅れたら「自分の勘を疑うべき」なのはなぜか?キャプテン渡辺が考える「今日はダメだサイン」2つ【徒然なる神のくず競馬トーク】
- 横山武史「乗り替わり」の無念を晴らす重賞勝利に会心ガッツポーズ! 初のメイン勝ちなど大暴れ「妹弟子」の活躍も刺激に?
- 【天皇賞・春】「賛否」分かれる名馬のレース名と条件、芝のコパノリッキーやダートのロードカナロアに違和感ありあり…ライスシャワーもスプリンターだった?
- 【チャンピオンズマイル(G1)展望】海外転戦“5億円ホース”が世界最強ゴールデンシックスティに挑戦!昨年のNHKマイルC覇者が道悪で急浮上?
- 【青葉賞】「幻のダービー馬」スキルヴィングの勝利から1年…待ち受けていた悲劇的な結末、改めて痛感する人馬無事の大切さ
- 【天皇賞・春】菱田裕二「師弟コンビ」で悲願の初G1制覇へ! 川田将雅、C.ルメール不在もチャンス、「勝率5割」のデータが人馬を後押し
関連記事
JRA福永祐一「騎乗停止」前の荒稼ぎ!? ブラヴァス新潟記念(G3)勝利に導く好騎乗! ”遅い”夏休みもサマージョッキーズシリーズ当確か
JRA福永祐一「公開説教」も……レベランスがモノの違いで大楽勝! 大外一気の直線ゴボウ抜き
JRAからやけっぱち有力騎手に“喝”!? 武豊、C.ルメール「全敗」の裏で恩恵に預かった騎手や藤田伸二氏から苦言を呈されたあの騎手!! ファンも声を挙げたタワーオブロンドンの鞍上騒動【週末GJ人気記事総まとめ】
JRA小倉2歳S(G3)「ミッキーアイル×白毛一族」武豊メイケイエールに底知れぬ怖さ!?デビュー戦で早くも福永祐一が重賞級の太鼓判
元JRA藤田伸二「意識が足りない」福永祐一を痛烈批判!? 思い出される昨秋の騎乗停止に、キツイ言葉も納得か……