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パチンコ「大当りの緩急」で納得のボリューム感!? 「遅さ」を感じさせない出玉と恐怖がリンクした「〇〇」の決定版!!

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 恐怖と歓喜が同時に訪れ、感情をグチャグチャにしてくれるホラーパチンコ『リング』シリーズ。

 その最新作『Pリング 呪いの7日間2』が、遊タイム搭載でホールに登場したのが5月の連休明け。新型コロナウイルスの影響で導入直後は思うようなスタートを切ることができなかったが、これまでに多くのファンから支持を受けた実績充分の人気シリーズ、多少落ち着きを取り戻したころには「キットクルー」とばかりに順調に稼働を付けている。

 そんな本機に、早くもライトミドルタイプが登場した。『Pリング 呪いの7日間2 FSA』である。ゲーム性はそのままに、出玉性能や連チャン能力をライトミドルに対応させた遊びやすいスペックとなっている。

 もともとST突入率が100%で、昨今では当り前となっている突破型のゲーム性を有した機種より連チャンに対するハードルが低いマシンであったが、大当り確率が1/199.8とさらに打ちごろになっているので、ファンへの訴求力は高いだろう。

 ただ、ST100%といっても大当りの一部で電サポがつかない2ラウンド確変、いわゆる潜伏確変が搭載されているので注意が必要である。潜確の対応モードは「呪いの7日間」と呼ばれるもので、このモードに移行すると潜確の可能性が生まれる。

 モードには「疑惑」と「確信」があり、後者なら文字通り潜確濃厚となっているのでわかりやすい。とはいえ、確変システムがSTなので高確率は規定の回数までしか継続しない。たとえ「確信」であっても74回転以降は通常確率に戻っているのである。

 とはいえ、ST74回転の連チャン率は約70%と高いので、チャンスは充分。さらに、潜確中の大当りは必ず電サポが付与される仕組みになっているので、潜確がループすることがない。また、右打ち中は60%が10ラウンド約1350個出玉となっているので、一度電サポ付きSTモード「呪いの連鎖」に突入すればボリューム感のある出玉を体感できるようになっている。

 そのSTは回転数で区切られた3つのパートで展開。中盤の「呪いの連鎖」では3つの異なる演出を選択できるようになっているが、本シリーズの特徴である「貞ジョグ」を使用する「まちぶせ」が目玉。

 アーケードゲームの十字コントローラーのような前後左右に可動する立体型の役物と連動するこの「まちぶせ」は振動がダイレクトに伝わるように設計されており、演出中は自キャラとなる主人公の鼓動を感じるような振動が断続的に繰り返され、恐怖の度合いとともに移りゆく心拍数(振動)が臨場感あふれる恐怖を誘うのである。

 この演出が秀逸なのはその体感性だけではない。むしろ、こちらの軸に振動演出を考案したと思うが、右打ち中のスピード感をプレイヤーに意識させないような工夫こそが評価すべきポイントではないだろうか。

 P機になり右打ち中のスピードには過度な反応をみせるプレイヤーの動向をふまえ、逆に時間がかかっても許されるというか「遅さ」を感じさせない演出への没入感や集中力を与える、傑出した演出となっているのである。

 一方で、前半パートとなる「貞子接近モード」は高速変動、即当りがメイン。スピードのバランスとギャップがコンセプトとなる「恐怖」を最大限に煽る要素ともなっていて、その巧みさには舌を巻くばかり。

 この見事なSTをよりカジュアルに楽しめる『Pリング 呪いの7日間2 FSA』、注目である。

(文=大森町男)

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