パチンコ店員が「大当り消滅」「ドル箱を崩壊」!? “クビ”も覚悟した「禁断の失敗体験」に驚愕…

　中でも忘れられないのが、2万発オーバーを記録する台がいくつも存在し、出玉がお祭り騒ぎとなっていた日です。その光景は正に圧巻。島の通路を歩くのも困難なほどに、ドル箱で溢れかえっておりました。

　怒涛の勢いで出玉を量産していくお客様たち。島に常設していたドル箱が足りなくなり、倉庫に眠っていた空き箱を引っ張り出さなければいけない緊急事態。そんな状況下で事件は起こったのです。

　5万発近く出していたお客様から「止めるから玉を流してくれ」とお願いされました。本来であれば他のスタッフを呼んで二人体制でドル箱を運ぶのですが、忙しくて一人で運ばざるを得なかったのです。

　通路にそびえ立つドル箱タワーをかいくぐり、お客様の邪魔にならないように慎重に運んでおりました。ただ、ドル箱にはモリモリに玉が入っていたため、ちょっとした振動でも数玉こぼれてしまう状況。実際に、気を付けていてもポロポロと玉が落ちてしまったのです。

　床に落ちた玉を拾おうとした際、とんでもない悲劇が…。

　あろうことか前かがみになった自分の体重を支えられずに、そのまま転倒。運んでいたドル箱を崩壊させてしまったのです。

　転倒した私の目の前には、床全体が銀一色に染まった地獄絵図が映し出されておりました…。

　私はすかさず「申し訳ございません！すぐに拾いますので！」と謝罪して、即座にインカムでホール責任者へ自分が起こした惨劇を報告したのです。

　すると、責任者は慌てる様子もなく「ホールコンピューターで正確な出玉を確認するから、とりあえず拾った玉以外を流してください」と指示。とりあえず私は、数万発もの玉をジェットカウンターへ流し続けたのです。

　計数できたのは約3万発。軽く見積もっても1万発以上を床にこぼしてしまった計算になります。お客様は「長年パチンコやっているけど、あんな光景は初めて見たよ！大盤振る舞いだね（笑）」と冗談交じりに仰っておりました。