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パチンコ店「突然クビ宣言」も恐れた「極悪エピソード」…店長が「暴走モード」中に“禁断”の一言!?

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 今日は「理不尽店長物語」の第二回、私が主任だった頃のお話しです。

 もう10年近く前だと思いますが主任になり何年かが経ち、パチスロの設定に関しては概ね任されていました。

 その年の年末あたりにリリースされたニューギン『花の慶次-天に愛されし漢』、エンターライズ『バイオハザード5』の2機種。新台、中古台の機種選定にも関わっており、それなりに選定には自信を持っていました。

 そう思っての導入でしたが、時期的にズッコケでもしたら年末年始の稼働・及び売上や粗利にも大きく影響するため失敗は許されません。ですが幸いにも両機種ともに稼働は絶好調でした。

 安堵しましたが、油断は禁物です。小型の零細店で高稼働店とは言えないホールだっただけに、「ホンの少しのミス」が結果を大きく左右する事は少なくないのです。

 2機種に関しては導入当初、多少の高設定も投入しておりました。しかし、いざ年末年始となると、やはり当時の多分に漏れずガッツリと回収モード。今でこそ年末年始にも出玉を魅せる店舗も増えましたが、当時はまだまだ少なかったと思います。

 私の地域に関しては競合店舗も軒並み同じような感じでした。そして自店でもクリスマスあたりから両機種ともに当然のごとく全台低設定です。

 しかし、ここでひとつの問題が発生します。

 どちらかといえば甘めの機械だった『バイオ』のマイナス粗利が数日間続いたのです。ですが続いたといっても3~4日間くらいの事です。しっかりチェックもしているため、ゴト等では無いのもハッキリとしていました。

 設定1だからといって必ず出ない訳ではありませんからね、あくまでも出ない可能性が高いというだけなのであって。『バイオ』でなくとも、低設定台でマイナス粗利が数日続く事は珍しくありません。

 低設定台がマイナス粗利になるのは小型店の悩み、永遠のテーマでもありますから。「まぁ、いずれ落ち着くだろう」と思っていたのですが…。

 そんな矢先、店長が電話で“まさかの発言”を放ったのです。

「『バイオ』どーなってんの!? こんな毎日赤字になるような機械入れて!! どう責任取る気!? このマイナス粗利分は給料から天引きしとくわ!!」

 何らかの弁明なり反論なりをする前に、電話は一方的に切られました。

 でも最終的に判断し決済するのは店長ですし、勝手に僕が買った訳ではありません。「1ヶ月、1年の結果で見てくれよ!!」「この数年しっかり結果出しているだろうが!!」と思いましたが、暴走モードに突入している時の店長には何を言っても無駄なのです。

「本当に給料から引かれるんだろうか」「突然クビだとか言われないだろうか」「店長と会いたくない」…等と考えていると、その日は一睡も出来ませんでした。そして「『バイオ』の責任を俺に被せるのなら、絶好調の『慶次』の分の粗利は俺にくれよ」とかも思ったりもしましたね。

 その後、『バイオ』も落ち着いてきて実際に給料から引かれる事はありませんでしたが、今考えても本当に「理解できない」と心から思う店長だったな~と。部下に対して絶対に言っちゃダメな言葉だと今でも思いますね。

 そういった意味では最強の反面教師とも言えるのでしょうか…。まぁご自身の発言自体、翌日には忘れているような人でしたから…。

 その店長は今でも健在ですが、そんな性格の方なので付いて行こうという従業員も少ないようで…。今ではかなりの時間を、本人がホール回りされているとの噂を聞きました。今なら少しは従業員たちの気持ちも解るんじゃないでしょうか。

(文=オーハナB)

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