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甘デジ破格の大当りと「約2/3が16R」の優秀パチンコ!!

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 ホールドラマの大金字塔「渡る世間は鬼ばかり」。ある夫婦と5人娘の日常を描いた内容だが、嫁姑問題や微妙な家族関係をリアルに映し出した内容に多くの視聴者が釘付けとなった名シリーズで、20年以上にわたって放映された人気ドラマである。

「渡鬼」の愛称でも知られ、次女役の泉ピン子は代表作、その夫役・角野卓造はギャグの対象、子役のえなりかずきは出世作となるなど、出演者に少なくない影響を与えた。泉ピン子の姑として出演していた赤木春恵などは実生活でも「あまり五月をいじめないで」とファンの方から言われたなどという逸話もある。

 それほどまでに内外に影響を及ぼしたドラマであるが、この作品はパチンコにもなっている。特に甘デジタイプの『デジハネCR渡る世間は鬼ばかり』はモチーフに似てかなり特徴的な機種となっている。

 大当り確率が約1/69.9という破格の当りやすさながら右打ち中は確変大当りならすべて16ラウンドとなる出玉性を兼ね備えたスペックで、パチンコでも存在感を発揮している。

 初当りの70%は通常大当りとなってしまうが、3割の確変を引き当てれば次回大当りまで継続する「超幸楽モード」に突入。右打ち中の確変割合は65%にアップし、出玉も前述のように16ラウンドを獲得できるようになっている。

 ただ、16ラウンドとはいえ、7個賞球8カウントで約900発とCR機としてはそれほどボリューム感のあるものにはなっていない。それでも大当り確率の甘さを考えれば十分満足できる内容である。

 一方で、確変中の通常大当りでは20回転の時短が付与されるが、初当り時の通常大当りは時短が付かない仕様となっているので、確変に突入できるか否かが勝負に大きく関与するゲーム性といえよう。

 このように独特なスペックの本機だが、演出面でもユニークな機能やアクションが満載。特に注目なのが「リーチ継続システム」で、相続演出が成功すると画面下に搭載されたサブ液晶「幸楽ビジョン」にリーチ図柄が収納され、リーチ演出が外れると相続されたテンパイ図柄によるリーチが展開、チャンスが継続するゲーム性となっている。

 要はリーチラインの増加演出で、相続(ストック)されるリーチ図柄は最大3つ。想像するほど期待度がアップするようになっているのである。

 ほかにも、ドラマの世界観を忠実に再現した演出が多く盛り込まれており、さまざまな「いびり」が展開するZONE演出や怒りが蓄積され、爆発するとチャンス発展する「怒り玉予告」、ドラマの名ゼリフで激アツを告知する「道理がないだろうカットイン」など、豊富な演出でプレイヤーを飽きさせない。

 また、確変中は五月(泉ピン子)と家族の実写バトルが繰り広げられ、相手の鬼メーターを0にできれば勝利。対戦相手によって期待度が変化したり、助っ人にチャンスとなったり、通常のバトルモードの感覚でプレイできる。

 なかには脚本家・橋田壽賀子が乱入するプレミアムパターンも用意されるなど、非常に楽しめる内容となっている。

 打って出るのは鬼か仏か、ドキドキ感と遊びやすさの甘デジマシンである。

(文=大森町男)

<著者プロフィール>

 羽根物によってパチンコの魅力にとり憑かれ、パチンコ雑誌を製作する編集プロダクションに入社。パチンコに関する記事作りや編集業務に携わる。編集長としてファン雑誌の制作に取り組むなどの経験を活かし、その後は携帯サイトやweb、動画コンテンツなど幅広いパチンコメディアに従事。現在はフリーランスのパチンコライターとして活動。パチMaxを中心に消極的に執筆の場を広げている。

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