パチンコ店「斬新な宣伝方法」で奇跡のコラボレーションも!? 店舗関係者の一風変わったSNS運用

　もはやお馴染みとなりつつあるパチンコ店のアイドル店員。TwitterなどのSNSによる集客ツールのひとつとして定着しているが、人気のアカウントを検索してみると本当に可愛らしい女性ばかりで、なかにはモデル顔負けの子も少なくない。

　しかしその一方、イケメンの男性店員はなぜ集客ツールとして使われないのだろうか。イケメンでは都合が悪いのか!?

　それはいいとして、アイドル級の女性店員がここまで溢れかえってしまうと、少しばかり食傷気味な面もあるかも知れない。

　そこで今回は、個人的に注目している一風変わったアカウントをご紹介したい。それが『流川クラウン＆ゾロ＠中の人は言霊師』というアカウントだ。

　この人物のツイートは、なぜかアイスクリームやスイーツといった“食”に関する内容が中心。個人アカウントではない店舗公式アカウントであるにも関わらず、新台入替などの店舗に関するツイートは少ないのが特徴で、見れば見るほどアイスクリーム評論家のアカウントかな？と勘違いしてしまうほどだ。

　店舗アカウントではなく店長などの役職者系アカウントであれば、こういった傾向もよく見られるのだが、店舗アカウントなのにオススメのスイーツばかりを紹介し、「食べないと損するレベルです！」などと自由気ままなスタイルでTwitterを運用することは比較的珍しい部類に入るかもしれない

　ただ、それだけであれば似通ったアカウントも存在しなくはないのだが、この「中の人」が取り組んでいるある試みが非常に興味深い。　

　それが、Twitterで繋がった他店と協力し、「法人の壁を！越えろ！」と銘打ったコラボレーション企画だ。

　具体的には、コラボ店舗のある地域のグルメ等を景品で提供することや、コラボ店舗のスタッフが描いたイラストを店内用ポスターとして掲示したりなのだが、そのコラボした店舗の屋号がしっかりと表示されているのが大きな特徴だ。

　そのポスターには『愛知県タイキ稲沢駅前店』、『岩手県プリンス21』、『富山県アポロ21』などと書かれている。正直それを見たお客さんは訳が分からないのかも知れないが、非常に素晴らしい取り組みではないだろうか。

　コロナ禍などの影響で厳しさが増す一方のパチンコ業界だが、SNS運用をしていなければ繋がることもなかったはずの“縁”が生み出した奇跡。これもひとえに「中の人」の人柄によるものではないだろうか。　

　ちなみに、店舗での役職は企画広報とのことらしいが、なんと広島県観光連盟の観光大使も務めているらしい。

　言われてみれば思い当たることは節々にある。中の人のツイートを見ているとパチンコ業界、そして地元への愛情をひしひしと感じるのだ。

　中の人いわく「いずれコラボ店舗にも足を運んでみたい」とのこと。こんな時代だからこその共闘共生！手を取り合ってこそ実現できることもあるだろう。

　この先、当アカウントが何を目指し、どこへ向かっていくのかまったく予想がつかないが、他店舗との奇跡のコラボレーションが様々な相乗効果を生み出してくれそうです。

　あ、アイスクリームツイートも楽しみにしています！

Twitterリンク
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流川クラウン＆ゾロ＠中の人は言霊師さん (@crown_zorro) / Twitter

（文＝オーハナB）
<著者プロフィール>
元ホール店員、店長経験者。パチンコ店の裏側で起きた出来事や、人間関係を題材にしたコラムを担当している。過去に話題になった業界ネタなど、時代背景を感じる記事も作成中。自身の思い入れのあるシリーズの動向にも熱い視線を注ぐ。

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