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JRA「実力はあんなものではない」相沢郁厩舎、大器ライラックに続く桜花賞(G1)2頭出しへ素質馬モカフラワーが出陣!

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 21日に中山競馬場で行われるフラワーC(G3)。牝馬クラシック路線の開幕を前に、桜花賞(G1)のラストチャンスにかける者たちと、その先のオークス(G1)を見据える者たちが中山の芝1800mで激突する。

 ここで勝って桜花賞参戦を狙うのが、石川裕紀人騎手とデビュー以来4戦連続でコンビを組むモカフラワー(牝3歳、美浦・相沢郁厩舎)だ。


 昨年10月、東京の新馬戦で牡馬の強豪・インダストリアを撃破。鞍上も「もともと期待の大きな馬」と、4番人気での勝利にも自信満々の口ぶりだった。

 11月の赤松賞(1勝クラス)は4着に敗れるも、1着馬のナミュールは後にチューリップ賞(G2)を勝って桜花賞でも中心視される逸材で、3着のスターズオンアースもフェアリーS(G3)とクイーンC(G3)を連続2着する実力馬。決して悲観する結果ではない。

 間隔を取って挑んだ2月のクイーンCは8着と初めて掲示板を外したが、相沢調教師は「直前の稽古を控えた」点を敗因に挙げ、「実力はあんなものではない」とコメント。今回はその点を踏まえた調整を行ってきたと言い、「絶好調」と自信をのぞかせている。


デビューから3戦続けて東京コースを走ってきたモカフラワーにとって、今回のポイントは初めての中山コース。しかし、同馬の母はハイタッチクイーンで、1世代上にはアサマノイタズラ(父ヴィクトワールピサ)がいる。こちらは3歳時に中山芝1800mのスプリングS(G2)で2着に入り、秋のセントライト記念(G2)を勝利するなど、中山巧者として実績を残してきた。

こうした半兄の特徴を見ていると、このコース替わりがプラスになる可能性は大いに秘めている。また、1800mへの距離延長に関しても、新馬戦を勝ったのは東京コースではあるものの1800mの距離。こちらも不安はないだろう。送り出す師も「チャンスはありそう」という前向きな言葉を残しているだけに、楽しみは広がってくる。


 今年の相沢厩舎の3歳牝馬と言えば、すでに1月のフェアリーSで重賞勝ちを果たしているライラックがいる。

こちらは桜花賞へ直行することが決まっていたが、その中で未定だったのが鞍上。デビューから3戦連続でM.デムーロ騎手が手綱を取ってきたが、主戦は阪神JF(G1)を制した2歳女王のサークルオブライフに騎乗するため、騎手の欄は空白のままだった。

 そんな中、先週までで桜花賞へのトライアルレースがすべて終わったことを受けて、ライラックは福永祐一騎手とのコンビで大一番に向かうことが発表された。桜花賞は1999年のプリモディーネと2005年のラインクラフトで2勝を挙げており、昨年もファインルージュで3着。ここに来て経験豊富なトップジョッキーを確保することができたのは、調教師としてもひと安心というところだろう。

開業2年目の1999年にウメノファイバーでオークスを勝って以降、G1での勝利から遠ざかっている相沢厩舎。しかし、今年はすでに管理する3歳馬が9頭もJRAで勝利を挙げており、重賞勝ち馬も輩出するなど、この世代の中で存在感を発揮している。

23年ぶりのG1勝ちへ……。その可能性をより高めていくという意味でも、牝馬クラシックに2頭出しができるに越したことはない。特に相沢調教師との結びつきが強い石川騎手は、自身の初G1制覇で厩舎に久々のビッグタイトルを、という想いを常に強く持っていることだろう。

 ビターエンダーとブラックホールの2騎で挑んだ2020年の牡馬クラシックロードのように、今年はライラックとモカフラワーで大舞台を目指して。相沢厩舎が自信を持って送り出すモカフラワーと石川騎手に注目だ。

(文=木場七也)

<著者プロフィール>
29歳・右投右打。
本業は野球関係ながら土日は9時から17時までグリーンチャンネル固定の競馬狂。
ヘニーヒューズ産駒で天下を獲ることを夢見て一口馬主にも挑戦中。

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