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今村聖奈に新たな「味方」登場! 白毛馬アオラキら充実ラインナップで上昇気流再び!?

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今村聖奈騎手

 10日、阪神9Rはセルバーグが勝利。騎乗した今村聖奈騎手は1か月続いていた自己ワーストの79連敗に終止符を打った。あと3勝に迫る藤田菜七子騎手の女性騎手年間最多勝利“43勝”を前に思わぬ苦戦を強いられたが、今週からは3場開催が始まり、12勝を挙げている得意の新潟競馬場に参戦予定だ。

今週末の今村騎手は、土日合わせて19レースに騎乗を予定。14日現在の『netkeiba.com』の想定オッズによると17頭が3番人気以内で、勝ち星量産も意識できる豪華ラインナップが揃った。

 今回初ダートに挑むダノンファンタジーの弟セレブレイトガイズ、重賞入着実績のあるテンハッピーローズなど楽しみな馬は多いが、注目度という点では日曜日2Rの未勝利戦に出走する白毛馬のアオラキ(牡2歳、美浦・田村康仁厩舎)だろう。

 アオラキは7月のデビュー以降、4着→3着→5着と善戦しているものの、勝ち上がりには至っていない。デビュー前から池添謙一騎手が「良い馬」と評した期待馬が、未勝利で足踏みしている要因は激しい気性面だろう。

「同馬のデビュー戦はゲートを五分に出ても、行き脚がつかず最後方からの競馬になってしまいました。頭を高く上げて嫌がるような素振りを見せるシーンもあり、お世辞にもスムーズな競馬とは言えませんでしたね。

その後は徐々にレース振りが安定してきている印象ですが、かかったり追走に苦労したりと課題は残っており、間隔をあけてきた今回どこまで良化しているか注目です。癖馬の操縦ではトップクラスの池添騎手でも勝たせられなかった馬を、ルーキー今村騎手がどう導くかも楽しみですね」(競馬誌ライター)

 これまでの3戦全てでコンビを組んできた池添騎手は阪神で騎乗するため、新潟で使うなら乗り替わりは必至。そこで今村騎手に依頼があったと思われるが、アオラキ陣営は今村騎手に大きな期待を寄せているようだ。

 同騎手に騎乗依頼した経緯について『デイリースポーツ』の取材に対し、田村調教師は「減量があるから成績がいいわけじゃない。馬込みにも入れるし、冷静に乗れている」と高評価。今村騎手のパフォーマンスに賛辞を並べた。

 そして、美浦の調教師である田村師からの高評価は、今村騎手の評判が東にも十分轟いていることの証明かもしれない。

充実ラインナップで上昇気流再び!?

「今村騎手の中央競馬40勝のうち、39勝が関西馬でのもの。これまで新潟開催で挙げた12勝も全て関西馬で、同場の関東馬騎乗も16回にとどまります。しかし、今週は19鞍中6鞍で関東馬に騎乗します。1頭は関東の名門・手塚貴久厩舎の新馬で、残る5頭は全て前走で掲示板に入っている“チャンスのある”馬たちです。

5月の3場開催の時は新潟で8勝した今村騎手ですが、有力な関東馬の騎乗依頼も増えてくるとなると、益々勝ち星を伸ばしていく可能性も高そうです」(同)

 今年の3月にデビューした今村騎手は、5月の新潟に参戦した時点では僅か4勝の身。その後の活躍で評価を上げて迎える今度の新潟開催は、関東馬という新たな味方の援護にも期待できそうだ。

 11日に行われた滋賀県警察・一日署長のイベントで、一番“つかまえたいもの”を問われ「沢山の人の信頼と、いい結果をつかみたい」と語った今村騎手。この発言は単勝回収率158%と得意にする新潟開催での“再ブレイク予告”になりそうだ。

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