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【濱マモルののほほんコラムVol.173~パチスロが紡いだ縁~】

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【濱マモルののほほんコラムVol.173~パチスロが紡いだ縁~】

 前回のコラムでサミーの6.5号機『パチスロ ハードボイルド』がお気に入りと綴ったところで、ふと思い出したことがある。

 サラリーマンだった2000年初頭、アタシはよく、横浜駅のとあるパチスロ専門店で打っていた。そこは、客数のわりに設定状況は悪くなく仕事帰りの後ヅモが可能で、給料に不釣り合いな夜の街への散在に、大きな手助けをしてくれていた。

 そんなことを飲食店のアンケートに記入したのは、酔いが回っていたからであろう。最寄駅から2駅先の焼き鳥屋さん。前日に母が他界し、我が心情を憂慮した友人が訪ねてきてくれたことで、せっかくだからと共に外出し、初めて入った店だった。

「お客さん、これ、西口のスロ専じゃないですか。普通、よく行くお店って言ったら、飲食店を書くでしょ」。笑いながら我々のテーブルに近付いてきたS君。これが、彼との初めての出会いだった。

 聞けば6つ年下の大学生で、バンドマンでパチスロ狂。共通項が多く即座に意気投合し、翌日にも我が家に別の友人たちが弔問に訪れてくれたことで二夜連続で顔を出した際、どちらから言うでもなく連絡先を交換した。

パチスロが紡いだ縁。人生、なにがあるかわからないぁと

 当時、アタシは当サイトのコラムでお馴染みのアニマルかつみ兄さんとガル憎先輩のユニット「THE MAD PACHI-SLOT BROTHER’S」の音楽プロジェクトに携わっていた。とある日、件のホールで4号機『ハードボイルド2』や『オオハナビ』などを打ちながら、そんな話をしたところ、数ヵ月後に控えるライブツアーを「手伝いたい」と直訴してきた。

 こちらとしては人手不足だし、願ってもない話。「是非に」とこちらからも頭を下げ、以降、公私共に同じ時間を過ごす機会が激増した。

 大阪や広島、福岡など、機材車でワイワイ移動したのは良き思い出。ここでは到底書けないようなカオスな打ち上げでも、腹がよじれるほど笑ったものだ。

 現在、そんなS君は結婚を機に埼玉県へ引っ越し、とんとご無沙汰だが、出会ってすぐにバンドメンバーとして紹介されたK君とは、今も月1ペースで杯を交わす飲み仲間であり、パチスロ界のアニキ・射駒タケシさんを中心とするバンド「NO STOCK」では、アタシがドラム、K君がベースと、リズム隊として不定期ながら音楽活動も継続。気付けは21年、当時はまさかここまで続く仲だとは思わなかったが、これこそパチスロが紡いだ縁であり、人生、なにがあるかわからないぁと、しみじみ感じたのでありました。

 S君、元気にしてますか?

濱マモル

濱マモル

神奈川県横浜市出身。レコード会社勤務の後、フリーライターへ転身。パチンコ・パチスロやギャンブル系を中心に、野球、音楽、街情報など幅広い分野で執筆する。特技は料理と飲酒で、超常現象好き。ドラマーとしての顔も持つ。

Twitter:@hamamamoru777

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