「異常に連チャン」するパチンコ新台…実際の継続率は？

異常に連チャンする新台『七つの大罪』。実際の継続率は？

　突入率の高さや爆発力ある右打ちを実現。パチンコ新機種『P七つの大罪2』(サミー)は連日満席の状態である。

　Twitterでは「同じ継続率のリゼロより継続する」「継続率77%以上ある」などラッシュの異常な連チャン性に違和感を持つユーザーが一定数いるようだ。実はこの『七つの大罪2』、2連目以降の図柄揃い後の継続率は約77%からアップするのである。筆者の実戦と共に、その仕組みに迫ってみたい。

突入率77.7%!いきなり通常大当りを引くわけが…

　導入から数日経ってようやく座ることが叶った。ボーダー前後回るので「とりあえず当るまで」と思い回していく。すると座って50回転ほどで襲来図柄が停止し、3R大当り「魔神チャンス」となった。

　演出成功期待度はLV.1と約22%だったが演出に失敗し左打ちに戻される。一瞬何が起きたか分からず大当りを消化したため、嬉しいとか悲しいとか感情はなかった。個人的に図柄揃い＝ラッシュ濃厚の台の方が好みなので、この通常大当りの演出はアリだと思う派だ。

珍しくシンプル？今後出る機種も演出がシンプルになるのでは？

　サミーといえば通常時は弱リーチ、SPリーチ、救済リーチと常に期待感を煽る演出が多かったのだが、思ってる以上に何も起こらない。最初はノーマルモードで遊技していたが、先読みチャンスを入れてみた。

　リゼロの先バレモードのように入賞時に音とともにランプが光り、なんと当ればラッシュ濃厚となる。期待度は40%であるが、先読みの頻度はリゼロと比べれば少ない。先読み3連続外してラッシュ非突入のまま終わると思いきや…。

　ここで先読みから全反撃(フルカウンター)を経由し、メリオダスSPリーチに発展した。キリンフラッシュも伴っていたので安心して当落ボタンを押す。見事に大当りを射止めた。

　サミーの好きな機種として『北斗無双』や『頭文字D』があったが、それと比べると本当に演出がシンプルになっている。「もしかしたら今後出る機種も同じようにシンプルになるのでは？」という感想を持ったのであった。個人的に「どこからでも発展すれば期待できる」「一つ強い演出がある」といった機種が好みなので、発展すら中々しない『七つの大罪』の演出はイマイチに感じてしまった。

4倍ハマり！？このまま負けかと思ったが…

　残保留ではC時短の抽選もされ巻き戻し演出が起きるが、ここでなんと33回転図柄揃い無しという引き強？を見せる。「このまま駆け抜けるのでは」と思っていたが、最後の最後で大当りしBURSTまで引っ張ってきた。最終的に表示12645発と初ラッシュにしてはまずまずの結果となった。

　結果的に図柄当りは8回だったが、C時短当選を含めると13連ほどだった。周りを見ても継続率以上に連チャンしている台が目立った。しかし、単発で終わる場面も多く見られた印象。「まぁ、こんなものか？」と思っていたが、調べてみると納得できる謎があったのである。

実は突破型！密かに存在している最初の壁を突破できれば継続率が約86%に！？

　図柄当り後、2連目以降はなんと継続率が約86%まで跳ね上がるのである。その仕組みは、ヘソ当りからは時短3回+残保留4個で抽選されるのだが、図柄当り直後に4回転高速消化されもしそこで当っていればBURSTの演出が発生する。

　つまりは11回転分の抽選が受けられ、その継続率が85.5%となるのだ。注意点としては図柄当り後なので残保留でC時短の巻き戻しが起きた場合は時短3回+残保留4回転となる。

　初回ヘソ当りと巻き戻し後は時短3回+残保留4回転の計7回転、図柄当り後は時短7回+残保留4回転の計11回転の抽選を受けれると考えればいい。おそらくその2つの合算が77%なのであろう。継続率約86%とあるが、残保留のC時短当選込みなので実際出玉なしが約30%あるのでなんとか3000発以上をとりたいところである。

あの有名ライターも物申した「都合のいい数字」だけ表記している現状について

　最近のパチンコスペックは大きく「1500発×81%ループ！」と表記してあるが実際には残保留込みであったり、上位ラッシュ込みであったり純粋な継続率ではない。

　おそらく今回は『七つの大罪』にこだわった結果、継続率 “77%”と表記したが違う機種であれば”1500発×86%ループ”の文字を大きくし、その下に小さくC時短の巻き戻し込み、2連目以降と表記した可能性もあるだろう。

　つい最近、有名パチスロライターのしんのすけさんがTwitterで『「都合のイイ数字だけ」公表して「都合の悪い数字」は一向に出さない機種が散見されます。(原文ママ)』と呟き話題を呼んだ。

　これに賛同するユーザーが多く見られることから、やはり不満を持っている人が一定数いる事が分かる。もちろん解析に出さない部分を自分で考察していくのも楽しいので、全てを出して欲しいというわけではない。とりあえず、打ち手としては数字に納得した上で遊技を楽しみたいのである。