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目立ったのは「G1初勝利騎手」だけじゃない!? 東西「がんばった大賞」はあのジョッキー

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丹内祐次騎手

 先週には阪神JF(G1)が終わり、中央競馬の開催も残り5日となったが、改めて一年を振り返ってみると、今年は「G1初勝利騎手」が多く誕生した印象だ。

 春の高松宮記念(G1)をナランフレグで制した丸田恭介騎手をはじめ、横山和生騎手、荻野極騎手、坂井瑠星騎手、石川裕紀人騎手など、実に5名ものG1初勝利騎手が誕生。若手から中堅まで、多くのジョッキーが飛躍を遂げた一年になった。

 ただ、G1勝利こそなかったものの、勝利数では例年以上の大活躍をみせた騎手がいるのも確か。今回は東西に分けて、活躍が目立った2名の騎手を紹介したい。

東西「がんばった大賞」は…

 はじめに、関東騎手として活躍が目立ったのは、19年目の丹内祐次騎手だ。

 14日現在でリーディングトップを走る川田将雅騎手や、「白毛のアイドル」ことソダシの主戦でもある吉田隼人騎手らと同期の丹内騎手。関東の中堅騎手として、一度はその名を聞いたことがあるファンも多いのではないだろうか。

 昨年までは年間38勝が最高だったものの、今年は64勝(11日終了時点)とキャリアハイを大きく更新。19年間で積み上げた通算420勝のうち、約7分の1をこの一年だけで挙げてしまったのだから、その勢いは凄まじいものがあった。

 勝利量産の支えとなったのは、『マイネル』軍団で知られるサラブレッドクラブ・ラフィアンの存在が大きい。全64勝の内、実に3分の1以上(24勝)の割合を占めている。

 また、その勝利の9割近くが5番人気以内の上位人気馬なのだから、如何に有力馬の起用に応えていたかがよくわかる。今やM.デムーロ騎手や柴田大知騎手らを差し置いて、『マイネル』軍団のエースに昇進したといっても過言ではないだろう。

 他にも、トップジョッキーらによく見られる1日3勝の固め打ちを3度も決めれば、エルムS(G3)では9番人気の伏兵フルデプスリーダーを勝利に導くなど、随所での活躍も申し分なかった。それこそ来年は、G1ジョッキーの仲間入りを果たす日が来るかもしれないだけに、今年以上の活躍に期待したい。

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西村淳也騎手 撮影:Ruriko.I

 続いて、関西騎手として活躍が目立ったのは、5年目の西村淳也騎手だ。

 昨年の金鯱賞(G2)ではシンガリ人気のギベオンに騎乗し、三冠牝馬デアリングタクトを退ける大金星を挙げた西村淳騎手。競馬史に残るジャイアントキリングとして、覚えているファンも多いはずだ。

 2年目に55勝を挙げるなど早くから頭角を現していたものの、3年目50勝、4年目51勝と頭打ちになっていた西村淳騎手。だが、今年は71勝とキャリアハイを大きく更新。初めて関西トップ10に入るなど、大活躍をみせている。

 また、7月の中京記念(G3)では6番人気のベレヌスを勝利に導き、サマージョッキーズシリーズでは浜中俊騎手や川田騎手に次ぐ3位に奮闘。今やトップジョッキーとなった松山弘平騎手を抑えて小倉の年間リーディングに輝くなど、随所での存在感には光るものがあった。

 そんな西村淳騎手の飛躍の鍵となっているのは、ノーザン系のバックアップによるところが大きい。ほとんどがローカルでの勝利とはいえ、全71勝の内17勝がノーザンファーム生産馬。このまま結果を出し続ければ、大舞台で有力馬を任される機会も増えそうなだけに、来年の活躍にも期待がかかる。

 以上、今回は東西で飛躍が目立った2名の騎手を紹介した。来年はどの騎手が「がんばった大賞」といえるような飛躍をみせるだろうか。

ハイキック熊田

ハイキック熊田

ウオッカ全盛期に競馬と出会い、そこからドハマり。10年かけて休日を利用して中央競馬の全ての競馬場を旅打ち達成。馬券は穴馬からの単勝・馬連で勝負。日々データ分析や情報収集を行う「馬券研究」三昧。女性扱いはからっきし下手だが、牝馬限定戦は得意?

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