3000発大当りで「無限上乗せ」一撃無双の特化ゾーンを実現した驚異的な出玉システムに迫る！

　継続率が80％、右打ち中は50％以上で16ラウンド2400発の出玉を獲得できる強力RUSHでホールを席巻したサミーの『CR真・北斗無双』。その初代の出玉性能を凌駕する爆発力と瞬発性で大量出玉を量産しているのが、シリーズ最新作の『P真・北斗無双 第4章』である。

一撃無双の出玉トリガーを搭載！

　特に爆裂トリガーとなっている上乗せ特化ゾーン「無双連撃チャレンジ」は、その凄まじいまでの破壊力で多くのパチンカーを魅了している。

　一応、改めてこの「無双連撃チャレンジ」を説明すると、右打ち中の約26％で発生する3000発出玉フラグ「究極3000BONUS」を引き当てた際に突入する演出で、告知が発生すると1500発の出玉が上乗せされるのである。

　さらに、その上乗せは1/3で継続していくループ性も備わっており、まさに一撃無双の出玉トリガーとして機能しているのである。ループには上限がないので、理論上は引き次第で10000発でも20000発でも上乗せできるようになっている。

「究極3000BONUS」はどのような仕組みになっているのか？

　現行機では最高で最強の、つまり究極の上乗せ特化ゾーンといっても過言ではない「無双連撃チャレンジ」。いったいどのような仕組みでこんなことが可能となっているか。今回はそこを考察していきたい。

　本機の右打ち中は「普通図柄抽選」、つまり電チューの開放によって大当りを発生させていることだ。普通図柄抽選→電チューが開く→玉入賞→大当り発生（電チュー抽選による大当り確率は1/1）という流れだ。

　普通図柄抽選機能では、電チューの開放状態を細かく設定することによって実質的な大当り確率をさまざまに変化させることが可能になる。本機のモードでいえば、RUSH非突入時に移行する「幻闘RUSH」中は大当り確率が約1/288.7、ホンチャンモードの「真・幻闘RUSH」なら約1/70.7といった具合である。

　ちなみに、「幻闘RUSH」の引き戻し率は約29.3％とメーカーが表記しているが、普通の時短の場合、約1/319.7が100回転で大当りする割合は約26.9％、残保留をあわせても約27.8％と計算が合わないので、逆算から「幻闘RUSH」中の大当り確率を導き出すことができる。

　さて、本題の「無双連撃チャレンジ」だが、このモード、実は「3000発出玉」を成立させるために行われる2回目の大当り振り分けで再び「究極3000BONUS」を引き当てると「上乗せ」という形で1500発が加算されるというのがその正体になる。

　2回の大当りを1つのまとまりとして見せるため、究極3000BONUS中の大当り確率は約1/1になっている。しかも、RUSH回復に関わるC時短の抽選が行われない。2回目の大当りでRUSH回復＝出玉なしなどということはありえないので、当然であろう。

　特図2（電チュー抽選）の振り分けは、10ラウンド約54％、10ラウンド×2回約26％、RUSH回復約20％となっているが、10ラウンド×2回の2回目の電チュー入賞でもう一度10ラウンド×2回を引いたので普通よりも＋1回分出玉が増える。

　さらに次の2回目の電チュー入賞でも10ラウンド×2回を引き当てるとさらに＋1回分の出玉が上乗せされ、また次の……とループしていくのだ。

　ところで、「究極3000BONUS」の振り分けは約26％なので「無双連撃チャレンジは1/3でループしていく」のはおかしいと感じるかもしれないが、この抽選ではST回復がないので、10ラウンドと10ラウンド×2回の割合を100とすると32.5％、つまりだいたい1/3になるというわけだ。

　大量出玉を生み出すこの上乗せ特化ゾーン、大出玉時代に新たな風を呼び込むかもしれない注目のシステムである。