パチンコでは10,000円分の「パッキーカード」を購入していたのに…【濱マモルののほほんコラムVol.191～交通系カード～】

濱マモルののほほんコラムVol.191～交通系カード～

　部屋を整理していると、小学校の卒業文集が出てきた。その内容はともかく、最後の方のページにはクラスメイトの好きなところをあげる…といった企画が。恐る恐る自分の欄を確認すると、「気前が良い」と書かれていた。

　当時、流行っていたビックリマンチョコのシールをあげたのか、クリアして不要となったファミリーコンピューターのソフトを半永久的に貸したのか、正直、理由は分からないが、まぁ悪い気はしない。

　ただ、現在のアタシはと言えば、後輩に奢ったりすることこそあれど、決して気前が良いとは評しがたい振る舞い。それ故、同僚のライターであり、タカハシのバンマスであるみそちゃんの気前の良さには、感心を通り越して驚くことも多々ある。

「俺は金しか持ってないから」。パチスロ必勝ガイドの仕事がメインだし、来店業務はおろか公営競技の仕事にも手を出さないだけに、失礼な話、そこまで極端に潤っているとは思えないのだが、飲みの席では積極的に万札を提供。タカハシのリハーサルやレコーディング時にコンビニで酒などの飲み物をみんなで購入した際にはピピっとSuicaで清算し、支払おうとしても「いいから、いいから」と拒否されてしまうのである。

　偶然にも先日、レジに表示された、そんなみそちゃんのSuica残高を見ると、10.000円を優に超えていた。個人的に、交通系カードのチャージは2,000円か3,000円が基本で、頑張って5,000円。「どーせ、使うんだし」とはみそちゃんの見解だが、いつ紛失するかも分からないカードに大金を貯蓄しておくことが、アタシには抵抗があるのだ。

10,000円分の「パッキーカード」は購入していたのに…

　振り返れば過去、先輩のライターは平然とSuicaに10,000円をチャージしていた。「いつかはアタシも、そうなろう」。その時はそう決意したが、あれから10年以上が経過するも、我が感覚は変わらず。ほとほと自分の小ささに情けなくなる一方、さらに振り返ると20代前半は、10,000円のパッキーカードを躊躇なく購入し続けていたのだから、不思議なものである。

　おじさんたちならばご存じ、パッキーカードとはCR機の導入と共に発行されたパチンコ用のプリペイドカードで、まぁ端的に言えばテレホンカードやオレンジカードのようなもの。当初は1,000円、2,000円、3,000円、5,000円、10,000円とあったように記憶している。

　一度購入すると、残高の清算は不可。その代わり、後日でも使用できた。

　晩年は偽造カード問題で5,000円以上は廃止になったが、それまでは毎度、10,000円分のパッキーカードを購入していたのは、他でもない、何度も席を立つのが面倒だから。近いうちに残高も確実に使用するし、感覚としては交通系カードのチャージと同じハズなのに、なぜ今は10,000円のチャージにためらってしまうのであろうか。

　気前が良いどころか、ケチに変貌したのか。あれこれと考えても仕方がないし、ひとまず小学校の仲間たちと飲み会を開いて、今のアタシの印象を聞いてみたいと思う。