
【オールカマー(G2)展望】タイトルホルダーVSジェラルディーナVSウインマリリン!G1馬3頭が秋初戦で早くも激突

2年前の当レース覇者、ウインマリリン(牝6歳、美浦・手塚貴久厩舎)は6歳になっても元気はつらつ。5つ目の重賞タイトル獲得に向けて走り慣れた中山で秋初戦を迎える。
かつてはオークス(G1)2着など、G1では一歩足りない成績を残していたウインマリリン。昨秋のエリザベス女王杯でもジェラルディーナの2着と大舞台では勝負弱い面もあった。
ところが、昨年12月に初の海外遠征を敢行。香港ヴァーズ(G1)に挑戦すると、同レース3連覇を狙ったグローリーヴェイズなど強豪牡馬を蹴散らし、待望のG1初制覇を飾った。
晴れてG1馬となったウインマリリンは、6歳になっても現役を続行。今年春のドバイシーマクラシック(G1)は、イクイノックスから大きく離された6着に敗れると、前走・札幌記念(G2)は3番手の好位を進んだが、しぶった外差しの馬場も味方せず、9着に沈んだ。
ただし、休み明けを一度使われ、手塚師も「叩いた上積みはありそう」と上昇をアピールしている。待望の国内G1制覇に向けて秋初戦を白星で発進できるか。

ガイアフォース(牡4歳、栗東・杉山晴紀厩舎)は、昨年のセントライト記念(G2)を重賞初挑戦でアスクビクターモアを下して勝利。続く菊花賞(G1)では1番人気に支持されたが、距離の壁もあったか、8着に敗れた。
今年は始動戦のアメリカジョッキークラブC(G2)で5着に敗れると、陣営は路線変更を決断。マイラーズC(G2)へ向かった。一気の距離短縮に不安の声もあったが、結果は大健闘の2着。続く安田記念(G1)でも4着に食い込み、この秋もマイル路線に進むとみられた。しかし、陣営が選択したのは再度の中距離路線。ここを叩いて次走は天皇賞・秋(G1)を予定している。
鞍上は、今年重賞3勝を挙げ、リーディングトップ10入りを狙う西村淳也騎手が継続騎乗。24歳の若手はこの大チャンスを生かせるか。
49歳のベテラン岩田康誠騎手とのコンビで出走を予定しているのはノースブリッジ(牡5歳、美浦・奥村武厩舎)だ。
同馬は、昨年のエプソムC(G3)と今年のAJCCを勝っており、G2のここなら実績的には上位の存在ともいえるだろう。8着に敗れた前走・大阪杯から約半年ぶりの実戦となるが、中間は放牧に出ておらず、引き続き在厩での調整。6月下旬から3か月近く、じっくりと乗り込まれており、ブランクを気にする必要はなさそうだ。
この他には、前走・函館記念(G3)を制して、C.ルメール騎手から「まだ伸びしろがあります」という言葉を引き出したローシャムパーク(牡4歳、美浦・田中博康厩舎)、8月の小倉記念(G3)で重賞2勝目をマークしたエヒト(牡6歳、栗東・森秀行厩舎)、昨年の小倉記念覇者、マリアエレーナ(牝5歳、栗東・吉田直弘厩舎)など、多士済々のメンバーが出走を予定している。
天皇賞・秋やエリザベス女王杯、ジャパンC(G1)といった秋の大一番に向けて、好スタートを切るのは果たしてどの馬か。オールカマーは24日、15時45分の発走を予定している。
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