
パチスロ4号機時代(特に末期)の気になる話…【ドラゴン広石『青春と思い出のパチスロと、しばしばパチンコ』第55話:型式名】
第55話 型式名
パチンコ&パチスロにはプレイヤーに認知されている「販売名」の他に、「型式名」と呼ばれる名称があります。これは保通協(保安通信協会)が行う遊技機の型式試験に申請した際の機種名であり、従って検査に合格した機種の下パネルなどに貼られる証紙には、必ずこの型式名=正式名称が記載されることになります。
最近のパチンコを例に上げると、異例のロングセラーを記録したビスティさんの「新世紀エヴァンゲリオン~未来への咆哮~」は型式名が『P新世紀エヴァンゲリオン15 未来への咆哮F』、斬新なレストハンドルと巨大な液晶画面が話題になった京楽さんのスマパチ第1弾「ぱちんこ新・必殺仕置人S」の型式名は『eぱちんこ新必殺仕置人 激闘K6』となっています。
一方で、最近のパチスロに目を向けると、今年の春に大ヒットしたサミーさんの「スマスロ北斗の拳」の型式名は『Lパチスロ北斗の拳AD XR』、増産に次ぐ増産で全4種類ものパネル違いが存在する大ヒット機種「パチスロ甲鉄城のカバネリ」の型式名は『S パチスロ甲鉄城のカバネリ ZR』、私が大好きなオリンピアエステートさんの「L戦国乙女4」の型式名は『L戦国乙女4S3』と、基本的に販売名と型式名には大きな乖離がなく、プレイヤーが混乱しないようになっています(※注・型式名は機種によって記号の後や名称に続くアルファベットに半角スペースが入るケースもあるので、職業ライターが文章に起こす際には細心の注意が必要です)。
ちなみに、型式名の前に付くアルファベットは、「P」が2018年以降に検定を通過したパチンコ機のことで、「e」はスマパチ、「S」は6号機以降のメダルを使用する遊技機に必ず付与される記号で、「L」はスマスロを意味しています。
ようするに、型式名を見ただけで当該遊技機がどのジャンルに属するか…がわかるんです。ついでに説明すると、スマパチの記号である「e」は「eco(エコ)」の略、スマスロの「L」は「LESS(レス)」の略だそうです。まぁ、打ち手にとってはどうでもいいことなので、心に留め置く必要はありません。ただ「そういうものだ」と理解して頂ければ良いと思います。
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さて、今回はここからが本題。
前述したように、現在のパチ&スロは販売名と型式名に大きな乖離がなく、プレイヤーが混乱しないようになっているんですが、歴史を4号機時代にまで遡ると、型式名を聞いただけではどの機種を指すのかピンとこないケースもちらほらあります。たとえば…。
①型式名『デンセツノオトコD』
②型式名『デンセツヘノミチD』
③型式名『ザ・ツイスト』
④型式名『ビービージャック』
⑤型式名『ウメマツパラダイス』
⑥型式名『R-F』
⑦型式名『ネットイズムⅣ』
いずれも有名なヒット機種です。4号機時代の後半を知るプレイヤー(40代以上)なら誰もが知っているはずなのに、この型式名を聞いただけではホールに設置された機種名と結びつかない方が大半ではないでしょうか?
それでは、答え合わせをどうぞ。(写真は「パチスロ大図鑑2001~2007/ガイドワークス刊」より)
①販売名「押忍!番長」大都技研
②販売名「秘宝伝」大都技研
③販売名「お見事!サブちゃん」オリンピア
④販売名「ヒデキに夢中!!」オリンピア
⑤販売名「梅松ダイナマイトウェーブ」ロデオ
⑥販売名「俺の空」ロデオ
⑦販売名「真モグモグ風林火山」ネット
今回のコラムの趣旨は、販売名と型式名の乖離について紹介することなので、機種のゲーム性解説については端折りますが、先述したように40代以上のプレイヤーなら一度は目にした経験がある機種ではないでしょうか?
まぁ、梅松ダイナマイトウェーブについては予想が当たった方もいるでしょうが、他の機種については型式名から販売名を探り当てるのは至難の業ではないかと思います。特に、俺の空は記号を組み合わせただけの型式名ですから、知らない限り絶対に正解には辿り着けないでしょう。
ところで、どうして4号機時代(特に末期)はこうだったのか?
気になりますよねぇ…。
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