パチスロ「打てば勝てる」といった塩梅だったが…【濱マモルの のほほんコラム~Vol.67~REGを引ける台はよい台~】


 前回、『クランキーコンドル』を打ちまくった時代の話をした。冗談ではなく、当時は基本的に連戦連勝。今よりも数段、優雅な暮らしをしていたものだが、この日ばかりは我がヒキのクソさに頭を抱えたものだった。

 日に6が付くホームグラウンドのイベント日。クランキーコンドルは全台モーニングがセットされるだけに、いつもよりも早めに車でホールへ向かった。

 先客は5人。設置は15台であるから確保は楽勝であり、ワクワクしながら開店を待ち続け、入店と同時に6番台に着席した。台選びの根拠は特にない。6の付く日だからと同じ番号をチョイスしただけであったのだが、両隣がREGだったのに対して、アタシはビッグ。羨む視線を感じながら、ルンルン気分でリプレイハズシを実践した。

 打てば勝てるといった塩梅だっただけに、正直、設定は意識していなかった。とはいえ、高設定であることに越したことはないのだから、ビッグ消化後、間髪入れずにREGが小気味よく連発したとなれば、「もしや…?」と希望を抱くのは必然。周囲も「あの台、高設定じゃね?」とざわつき始めたことを覚えている。

 その昔、先輩ライターのリトルさんは「REGを引ける台はよい台」などと言っていた。当時のアタシも同意見であり、ほぼ設定不問で打っているのだからビッグだけ引ければOKというのも本音ではあるものの、ここはやはりスロッターの性か、高設定の可能性が高まれば高まるほどテンションはアップするわけであり、夜の散財プランをあれこれと考えてしまうのが酒好きの習性なのである。

 ただ、REGを引くことにも限度がある。5連続、6連続までは笑っていられたものの、7連続・8連続となると首を傾げてしまうわけで、10連続を超えると怒りに変化。13連続を超えると怒りを通り越して笑えるほどになり、16連続で揃った時にはほぼ放心状態、出玉が飲まれた時点で席を立った。

 ビッグ1回、REG16回。結局、1度も自力でビッグを揃えられずに撤退したアタシは、豪遊どころか財布は空っぽ。モヤモヤした気持ちを寝ても払しょくできずに翌日も朝から出撃すると、ホールで知り合った友人が声をかけてきた。

「あの台、あの後にすげー勢いでビッグを引いてたよ。ホントに高設定だったかもね。ヤメなきゃよかったのに。あっはっは」

 昔のホールは、暗黙の了解が多々あった。地獄のような展開に苦しんだことを知っている常連客たちは、「今日も打つだろう」と全員がスルー。当然、リベンジとばかりに座って勝利したわけだが、合算出現率はしっかりと設定1のそれであり、要するに低設定。

 まだモヤモヤがおさまらないアタシは、見事に高設定と思しきコンドルを掴んで恵比須顔で打つ件の友人を無理やり連れ出し、1日遅れで豪遊したのでありました。そいつの金で。

(文=濱マモル)
 


 

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