【みやこS(G3)予想】オメガパフュームには逆らえない!? 3歳不利のデータから古馬勢の人気薄を狙い撃ち
今回は暮れのチャンピオンズC(G1)の前哨戦となるダート重賞、みやこS(G3)を予想していく。
まずは過去10年、馬券に絡んだ30頭の前走データを見ていくが、2018年はJBCが京都で開催された関係で休止。過去9年で馬券に絡んだ27頭のデータとなる。また、昨年、一昨年は阪神ダート1800mで開催されているが傾向は変わらないようなのでまとめて掲載する。
エルムS、シリウスS、ブラジルC(OP) 各4頭
太秦S(OP)、ラジオ日本賞(OP) 各3頭
白山大賞典、レパードS 各2頭
帝王賞、マイルCS南部杯、平安S、アンタレスS、夏至S(3勝クラス) 各1頭
となっている。ダート戦なので重賞の数が少ないこともあって前走オープン特別組も多いが、基本は重賞からの転戦組を狙うことになるだろう。前走交流重賞もおり南部杯や帝王賞などG1格付けの重賞だった場合はレース内容も含めて注目すべき。
続いて人気順の成績を見てみる。
1番人気 2-1-1-5
2番人気 3-0-0-6
3番人気 0-1-1-7
4~6番人気 2-3-4-18
7~9番人気 2-3-2-20
10番人気以下 0-1-1-49
となっている。1番人気はそこそこ信用できそうだが、近5年でいうと一昨年のクリンチャーが勝っているだけで、ほかはすべて馬券圏外。過信は禁物だ。2番人気と3番人気も似たようなもので、17年に1頭ずつ絡んだだけでほかはやはり馬券圏外。中穴以下の馬が中心になるので、信用できるだけの実績がない人気馬はいっそ軽視するくらいで良さそうだ。
これを踏まえて「◎」は3番オメガパフュームとする。
前走は帝王賞(G1)。後方待機策を採って直線勝負にかけるも位置取りの差でわずかに届かず3着に敗れている。
言わずと知れたダートの古豪。東京大賞典(G1)4連覇を含むG1・5勝を誇り、JBCクラシック(G1)や川崎記念(G1)、ジャパンダートダービー(G1)でも2着の実績がある。同世代のチュウワウィザードは引退してしまったが、先日のJBCクラシックを勝利したテーオーケインズなどダート界の世代交代が起こる中、まだまだ健在なところを見せている。
JRAのダート重賞だと3年前の平安S(G3)で3着と不覚を取ったが、今年のアンタレスS(G3)、一昨年の平安S、18年のシリウスS(G3)の3勝を挙げている。G1のフェブラリーSやチャンピオンズCには縁がないものの、G3クラスであれば「出れば勝つ」状態だ。
実績面は段違いにトップ。このクラスの重賞では「どう勝つか」が問題になるレベルなので、逆らうつもりはない。
「○」は穴っぽいところで12番ハギノアレグリアスを挙げる。
前走は太秦S。中団から前を見る格好で競馬を進め、直線でよく伸びて前にいた馬を交わし勝利している。
3走前でようやく3勝クラスを勝ち上がってオープン入りしたばかりの馬。2走前では出遅れも響いて4着に敗れているが、1勝クラスから3勝クラスまでは連勝で出世しており、相応に力のある馬。
陣営からは前走の内容を高く評価する声があり「調子も良かったので、ここへの参戦を決めた」とのコメント。中2週が心配な面もあるようだが、鞍上も福永祐一騎手に強化されて勝負気配十分。ローテーション的にも好走例が多いので、ここは積極的に押さえてみたい。
「▲」も穴っぽく5番のウィリアムバローズを推す。
前走はラジオ日本賞。1番人気を背負って番手を進む積極策を採って進める。直線に入って先頭に立つとそのまま押し切る勢いだったが、後ろから来た馬に交わされ半馬身差の2着に終わった。
この馬も今年の3月にオープン入りしたばかりの馬。だが、成績自体は○ハギノアレグリアスよりも堅実で、5戦目の未勝利を勝ち上がると、そこからオープン戦まで7戦してすべて連対。勢いのある1頭である。
陣営からも前走は「いつもの感じではなかった」として、仕上がり途上だったことを認めた上で目標だったここに向けてしっかり仕上がったとコメント。重賞でも引けを取らないと強気だ。しかし、そう言わしめるだけの実績が残っているのも事実。ローテーションも良く、ここは陣営のコメントに乗って印を打っておきたい。
「△」は3歳勢から人気サイドの8番ハピと、穴馬15番クリンチャーの2頭を挙げる。
ハピの前走はシリウスSで、中団より後ろで競馬を進め、直線では馬群を縫って上がってきたものの勝ち馬に抜け出されて2着に終わった。
新馬戦からリステッドまで3連勝を飾ったものの、4戦目のジャパンダートダービーで4着に敗れると、続く重賞2戦を3着、2着ともう一歩及ばない競馬が続いている。だが、前走は古馬のダート重賞常連の中に入って2着しているだけに、負けてなお強しの印象。デビューからの6戦すべてで上がり最速をマークしており、このレースの傾向ともマッチする。3歳勢3頭の中では一番強みがあると見て、この馬を押さえておく。
クリンチャーの前走は帝王賞で、番手から先頭に立って直線に向かうも力尽き5着に終わった。
ご存じの通り、かつては凱旋門賞(仏G1)も走った芝馬。菊花賞(G1)2着の実績があり、京都記念(G2)にも勝利している。だが、その後大スランプに陥ってダートに転向したのが一昨年の2月。そこからは別馬のように好走しており、一昨年のこのレースをはじめ、交流重賞3勝、3走前は東京大賞典でオメガパフュームの2着に入る大健闘を見せた。
この馬はどうやら左回りコースを苦手にしているようで、左回りのチャンピオンズCでは2戦してどちらも二ケタ着順に終わっている。一方で、右回りでは上記の東京大賞典や帝王賞などG1でも好走する実力がある。
今回は右回りコースということで、前走に比べると相手関係も手薄になっているので、一発あってもおかしくはない。8歳馬なので上がり目はないだろうが、人気薄だからこそ押さえておきたい1頭だ。
人気どころでは9番タイセイドレフォンを切り。
実績で見れば△ハピとほぼ互角。こちらを下に見たのは重賞で古馬と当たっていないという点だ。また重賞そのものもハピより経験が浅い。この部分を考慮してこちらは切りとした。
ということで、今回は3番、5番、8番、12番、15番の5頭で、今回は1頭だけ抜けた馬がいるので、3番オメガパフュームを軸に3連複1頭流しの6点勝負としたい。点数が少なめなのでトリガミの可能性は低く、組み合わせ次第では好配当も期待できよう。
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