皐月賞(G1)クロワデュノール「1強」に待った!? 「強さが証明された」川田将雅も絶賛した3戦3勝馬
28日、中山競馬場で行われたホープフルS(G1)は、1番人気のクロワデュノール(牡2歳、栗東・斉藤崇史厩舎)が勝利。単勝1.8倍という圧倒的な人気に応え、見事デビュー3連勝を飾った。
近10年、1番人気で東京スポーツ杯2歳S(G2)を勝った馬は、その後すべてG1馬に出世しているが、本馬も勢いそのままに世代の頂点まで駆け上がった。
主戦の北村友一騎手の「強かった」という言葉通り、まさに圧巻のレースぶり。危なげないスタートから中団につけたクロワデュノールは、早めに先頭集団を射程圏に捉えると、最後の直線ではあっさりと抜け出し、2着ジョバンニに2馬身差をつける完封劇だった。
その勝ちっぷりは、レースを見守ったファンから「来年の三冠馬」という声が上がるほどのインパクト。元JRA騎手の安藤勝己氏がX(旧ツイッター)で「現時点の完成度とセンスがズバ抜けとる」と評するなど、来年のクラシックで断然の主役に躍り出たことは間違いないだろう。
だが、クロワデュノールの「1強」と決めつけるには少し気が早いかもしれない。
「クロワデュノールの勝ちっぷりが際立った今年のホープフルSですが、もう1つレベルの高さを証明したのが、前走・京都2歳S(G3)組。2着馬のジョバンニが2着、3着馬のクラウディアイが5着と存在感を示しました。
京都2歳Sでこの2頭を負かしたのが、単勝1.9倍の1番人気でデビュー3連勝を決めたエリキング。ジョバンニとの着差は1馬身1/4差でしたが、こちらも手応えには余裕がありました」(競馬記者)
母ヤングスターだけでなく、近親に豪州のG1馬がズラリと並んでいるエリキングは、6月のデビュー戦を快勝すると、野路菊S(OP)、京都2歳Sと3連勝。今最も注目されているオーナーの藤田晋氏が所有し、ノーザンファーム×中内田充正厩舎×川田将雅騎手というゴールデントリオが手掛ける良血馬だ。
京都2歳S勝利後には、川田騎手が「この父(キズナ)特有の背中の柔らかさがある」と高評価。年末のホープフルSでも最有力視される1頭だったが、12日に右第1指骨剥離骨折を発症したことが発表され、無念の回避となっていた。
それだけにホープフルS直後のSNSや掲示板などでは「エリキングがいれば」「クロワデュノールVSエリキング見たかった」「エリキングの強さが証明された」といった声も。幸い、軽度の骨折で皐月賞(G1)、日本ダービー(G1)といった来春のクラシックには間に合う見込みだ。
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