1番人気が「痛恨不利」で馬券圏外…勝利騎手には過怠金処分も「ハナ差の4着」に後味の悪さ

22日、中山競馬場で行われた7R・3歳以上1勝クラスは、8番人気のマンウォル(牝3歳、美浦・菊沢隆徳厩舎)が勝利したものの後味の悪い決着になってしまった。レース後、鞍上の菊沢一樹騎手が過怠金処分を受けてしまったからだ。
JRAの公式サイトによると「決勝線手前で、7番マンウォルが内側に斜行したため、3番エフォートレスおよび11番アストラッドの進路が狭くなりました」とのこと。この結果、菊沢騎手には10万円の過怠金処分が下ったが、到達順位に変更はなかった。
レース後には、菊沢騎手も「ゴール前で他の馬に迷惑をかけてしまった」と謝罪のコメント。不利を受けたエフォートレスは勝ち馬からクビ+3/4馬身+ハナ差の4着、アストラッドは5着と「妨害行為がなければ被害馬が加害馬より先に入線していたと判断した場合」というJRAの降着ルールには適合しないと考えられるため、到達順位通りに確定したというわけだ。
確かに裁決パトロールで確認しても、仮に不利がなければエフォートレスやアストラッドが、勝ったマンウォルに先着できたかは定かではないと感じられ、JRAの裁決は支持されて然るべきにも思える。
だが、レース後にファンの間でも話題になったのは3着ニシノインヴィクタと、明確な不利を受けた4着エフォートレスの着差がハナ差しかなかったことだ。
競馬における「3着」と「4着」との間にある大きな違いについて、今さら多くを語る必要はないだろう。各関係者にとっても然ることながら、特に馬券を買う競馬ファンにとっては馬券圏内と圏外を隔てる絶対的な壁である。
つまり、このレースでエフォートレス絡みの馬券を買っていた人からすれば、加害馬マンウォルとの着順の入れ替えはなしという裁決はまだ受け入れられても、不利を受けた結果、馬券圏外の4着になってしまったという事実はなかなか受け入れ難いものがある。
ましてやエフォートレスは1番人気だっただけに、レース後のSNSや掲示板ではちょっとした話題になっていたようだ。
「3、4着がハナ差だったのでJRAの公式サイトには決勝写真(決勝審判委員が到達順位の判定の参考とした写真)が掲載されているのですが、ちょうど不利を受けたエフォートレスの丸山元気騎手が手綱を引いているシーンがはっきりと映っています。
安全面を考えれば丸山騎手の判断は当然だと思いますが、エフォートレスを応援していたファンからすれば、3着とはハナ差だっただけに『普通に走れていれば』と思ってしまうのも仕方ないと思います。いずれにせよ、後味の悪いレースになってしまいましたね」(競馬記者)
これまでも度々話題になっているJRAの降着制度。今回もルール通りには決着しているだけに「これも競馬」と言ってしまえば簡単だが、煮え切らない思いをしたファンも少なくないはずだ。
PICK UP
Ranking
11:30更新
JRA 武豊は信頼度抜群!? 一球入魂ならぬ「一鞍入魂」の信頼度は本当か。川田将雅、横山典弘などトップジョッキーにみる「1日1鞍」限定の“勝負駆け”を探る!
JRA有馬記念(G1)「伝説の逃走劇」はキタサンブラックでも、ダイワスカーレットでもなく、あの馬!? 前走4馬身圧勝から狙うレジェンドの再現
JRA荻野極と横山武史が「誤爆」で一触即発!?「ふざけんな!ナメてんのか!」1番人気大敗の腹いせにタオル投げるも……- アドマイヤ軍団が「G1・45連敗」武豊と絶縁し「40億円」と引換えに日本競馬界フィクサーの”逆鱗”に触れた凋落の真相?
- 「3大始祖」消滅の危機……日本で「2頭」世界で「0.4%」の血を残すべく立ち上がったカタール王族の「行動」に称賛
- 【有馬記念】「使い分け」に一石投じた戸崎圭太が意地!ルメールキラーが3勝目で今年の屈辱もスッキリ?
- JRA調教師の目標は「餌やり」からの卒業!? 競馬界の「影の王」ノーザンファーム外厩大成功に存在意義ズタズタ……
- 「シャフリヤールの激走はわかっていた」本物だけが知る有馬記念裏事情。そして“金杯”で再現される波乱の結末とは?
- 巷に出回る川田将雅「長距離苦手説」をデータで検証、阪神大賞典(G2)で気になる「13年未勝利」の課題…リーディングジョッキーの意外な過去
- 「前の馬が邪魔で」武豊の口から飛び出した恨み節……レジェンドを「終始ブロック」した相手と最後は共倒れ?
















