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【ホープフルS(G1)展望】近10年「G1勝利100%」クロワデュノールVS「2歳女王撃破」マジックサンズ! 非凡な才能を見せる無敗馬が激突

レガレイラ
昨年の優勝馬レガレイラ 撮影:Ruriko.I

28日、中山競馬場では今年最後のJRA・G1となるホープフルS(芝2000m)が開催される。

2017年のG1昇格以降、後の皐月賞馬サートゥルナーリア、三冠馬のコントレイルなどが優勝し、翌年のクラシックに向けての王道路線となっていたが、近年はダノンザキッド、キラーアビリティ、ドゥラエレーデ、レガレイラとここが唯一のG1勝利となっている。果たして、今年は来年のクラシックの主役が誕生するだろうか。


最有力候補はキタサンブラック産駒のクロワデュノール(牡2歳、栗東・斉藤崇史厩舎)だ。

6月のデビュー戦で評判馬アルレッキーノを撃破すると、前走は出世レースの東京スポーツ杯2歳S(G2)を勝利。近10年で1番人気に応えたのは本馬を除いて4頭いるが、ワグネリアン(日本ダービー)、コントレイル(三冠など)、ダノンザキッド(ホープフルS)、イクイノックス(天皇賞・秋など)と、すべてG1馬に輝いている。

番手から抜け出して重賞初制覇を飾った東京スポーツ杯2歳Sでは、レース後に北村友一騎手が「100点満点という感じではなかった」と話した通り、プラス24キロと余裕残しでの出走だった。「今日の感じでこういう競馬ができるなら、次はもっと体が楽になって操縦性が良くなる」とさらなる上積みに期待。本番でどんな競馬を見せてくれるのか、楽しみだ。


伸び盛りの佐々木大輔騎手とマジックサンズ(牡2歳、栗東・須貝尚介厩舎)のコンビも楽しみな存在だ。

7月のデビュー戦を1番人気に応えて快勝すると、前走の札幌2歳S(G3)では重馬場を力強く抜け出して重賞初制覇。2着に負かしたアルマヴェローチェはその後、阪神ジュベナイルF(G1)を制して2歳女王に輝いている。

札幌2歳Sのレース後に「もっと上のステージでも期待できる馬」とマジックサンズを評した3年目の佐々木騎手は今やリーディングトップ10を窺う期待の若手だ。奇遇にも今年は重賞を3勝しているが、すべて2歳戦。待望のG1初制覇も2歳戦となるか。


重賞馬ではないが、非凡な才能を見せているのが2戦2勝のマスカレードボール(牡2歳、美浦・手塚貴久厩舎)だ。

8月のデビュー戦ではスタートで出遅れ、最後の直線で激しく内にモタれながらも勝利。「強い勝ちっぷり」と評価した戸崎圭太騎手も「気性の難しさが今後どう出るか」と課題を上げていた。

そこから進化を示したのが前走のアイビーS(L)だ。ドウデュースやクロノジェネシスといった大物が優勝馬に名を連ねる出世レースでスタートを決めたマスカレードボールは、好位から上がり最速の末脚で快勝。まだコーナーでモタれる面があったものの、戸崎騎手も「いい形で成長してくれた」と大きな手応えを感じている様子だった。


1勝馬ながら大きな期待がかかるのが、アマキヒ(牡2歳、美浦・国枝栄厩舎)だ。

母が三冠牝馬のアパパネ、姉が秋華賞馬のアカイトリノムスメという超が付く良血馬。デビュー2戦目のG1挑戦となるが、逃げ切った10月の新馬戦ではC.デムーロ騎手が「良い素質を持っている」とその才能を高く評価していた。短期免許の関係で今回は乗り替わりとなるが、C.ルメール騎手なら大仕事が期待できそうだ。


他にもアイビーSで2着に好走したピコチャンブラック、京都2歳S(G3)で2着だったジョバンニ、芙蓉S(OP)を勝ったジェットマグナム、百日草特別(1勝クラス)を勝ったショウナンマクベスなども有力候補に名を連ねるだろう。

GJ 編集部

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