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【朝日杯FS(G1)展望】武豊、ドウデュース以来の戴冠へ無敗の大物とタッグ! 北村友一×バゴ産駒の逸材で第2のクロノ旋風に期待

ドウデュース
ドウデュース 撮影:Ruriko.I

15日、京都競馬場で第76回・朝日杯フューチュリティS(G1、芝1600m)が開催される。

2歳王者を決める伝統の一戦だが、2017年にホープフルSがG1昇格を果たしたことで、近年は来年のクラシックよりもNHKマイルC(G1)を見据えた馬たちの戦いへと変化した。

その一方で2021年の勝ち馬にドウデュースの名が刻まれているように、今年もマイルに拘らない大物が誕生するかもしれない。さっそく展望していきたい。


今年は無敗の重賞ホースが3頭いる。中でも、出世レースのサウジアラビアロイヤルC(G3)を勝ったアルテヴェローチェ(牡2歳、栗東・須貝尚介厩舎)は人気を集めそうだ。

札幌・芝1500mのデビュー戦を好タイムで快勝したアルテヴェローチェは、サウジアラビアRC(G3)でも2番人気に支持される。1番人気のアルレッキーノを筆頭に素質馬が集った一戦で中団に構えると、最後の直線で鋭く抜け出して快勝。馬体重を10キロ増やしての賞金加算は、この馬のスケールの大きさを物語っている。

レース後、佐々木大輔騎手が「1600mがベストだと思います」と振り返った通り、舞台に不安はない。今回はデビュー戦で手綱を取った武豊騎手が騎乗する見込みだ。


新潟2歳S(G3)を勝ったトータルクラリティ(牡2歳、栗東・池添学厩舎)も底知れないポテンシャルを秘めた1頭だ。

今回と同じ京都の1600mでデビューしたトータルクラリティは、好位からあっさりと抜け出して快勝。続く新潟2歳Sでも似たようなレースで結果を残しているだけに、今回も積極的に前を窺うはずだ。

新潟2歳Sのレース後、「テンションが大人になれば、もっと走れるようになる」と期待を寄せた北村友一騎手は、かつてバゴ産駒のクロノジェネシスで旋風を巻き起こしたが、近年はやや低迷している。同じバゴ産駒のトータルクラリティで再び脚光を浴びることができるか。


真価が問われる一戦を迎えるのは、2戦2勝で京王杯2歳S(G2)を勝ったパンジャタワー(牡2歳、栗東・橋口慎介厩舎)だ。

中京・芝1200mのデビュー戦を2番手から快勝したパンジャタワーだが、2戦目の京王杯2歳Sでは中団から上がり3ハロン最速となる33.8秒の末脚で差し切って見せた。今回はさらに距離が延びるマイル戦だが、競馬ぶりに幅ができたことは大きな武器になるはずだ。

ただ、松山弘平騎手が「悪い馬場は苦にしない」と語った通り、デビュー戦、2戦目とやや時計の掛かる馬場だった。今回は高速決着が見込まれるだけに、良好な馬場でどこまでポテンシャルを上げられるかが鍵になりそうだ。


逆襲に燃えるのが、大物候補と評判のアルレッキーノ(牡2歳、美浦・国枝栄厩舎)だ。

前走のサウジアラビアRCでアルテヴェローチェを抑えて1番人気に支持されたのが、アルレッキーノだった。デビュー戦こそ、東京スポーツ杯2歳S(G2)を勝ったクロワデュノールに後れを取ったが、未勝利戦を7馬身差で圧勝。これにはC.ルメール騎手も「能力があります」と高く評価していた。

しかし、単勝1.5倍に支持された前走では、好位から伸びを欠いての5着。レース後にはルメール騎手が「敗因は馬場なのか、状態なのかよくわからない」と首を傾げる一戦だった。2戦目の圧勝劇が逃げての競馬だっただけに、今回は陣営も「気分良く行ければ」とハナを切ることを示唆。本来のポテンシャルを発揮して、姉のチェルヴィニアに続きたい。


他にもC.デムーロ騎手が高く評価するミュージアムマイル、サウジアラビアRCで2着だったタイセイカレント、デイリー杯2歳S(G2)2着のドラゴンブースト、2戦2勝のニタモノドウシなどもチャンス十分。今年は混戦模様だ。

GJ 編集部

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