
JRA「カラ馬」シルヴァーソニックに拍手喝采のなぜ!? 川田将雅が落馬も…天皇賞・春(G1)“神騎乗”に「天才ジョッキー見えた」の声

1日、阪神競馬場で開催された伝統の長距離レース、天皇賞・春(G1)を制したのは、2番人気に推された横山和生騎手とタイトルホルダーのコンビ。2つ目のG1タイトルを手にした昨年の菊花賞馬は、次走に6月26日の宝塚記念(G1)を視野に入れる。
「長距離戦は騎手で買え」という競馬の格言もあるが、これがデビュー12年目にして初のG1勝利とは思えない手綱捌きでパートナーを勝利へ導いた横山和騎手。8枠16番から強気にハナを奪う肝の据わった騎乗もまた素晴らしかった。
「とても嬉しいです。自分がG1を勝ったというよりタイトルホルダーと勝てて嬉しかったです」
ゴール前ではガッツポーズも出た横山和騎手だが、レース後の勝利騎手インタビューでは、自身の初G1勝利より「最愛のパートナー」との絆を意識したコメント。コンビ結成は弟の武史騎手にエフフォーリアという絶対的な存在がいたことがきっかけだが、最高の結果を残したことにより、もはやおこぼれや代打ではなく、「和生の馬」というインパクトをファンに印象付けた。

ただ、スタート直後にシルヴァーソニックに騎乗した川田将雅騎手が、落馬するアクシデントも発生したことは非常に残念でもあった。同馬はゴールまで完走した後、1コーナー付近の外ラチにぶつかり転倒し、場内がどよめくシーンも見られた。JRAから川田騎手を含め人馬ともに「異状なし」と発表されたことは何よりだ。
“神騎乗”に「天才ジョッキー見えた」の声
その一方、勝ち馬とは別の意味でファンから大きな注目を集めたのが、2番手でゴールする健闘を見せたシルヴァーソニックの存在である。
落馬したことで記録上は「競走中止」の扱いとなるものの、まるで騎手が乗っているかのような“神騎乗”を思わせる2番手でのゴール。タイトルホルダーが2着ディープボンドに7馬身差をつけた圧勝でも、着差は約2馬身ほどの大健闘だった。
勿論、騎手の落馬によって裸同然の斤量で走れた“恩恵”は考慮すべきだが、レースを観たファンから拍手喝采を受けたのは道中での完璧過ぎるコース取り。8枠17番という外から徐々にポジションを上げると、向こう正面から3コーナーを前に最内へ潜り込むことに成功する。
最終日の開催とはいえ、当日の阪神はまだまだ内の馬場状態は良好。インピッタリにつけて距離のロスを最小限に抑えたタイトルホルダーの圧勝からも、最内にグリーンベルトがあったと考えていい。最後の直線で勝ち馬に食らいつけたのも、この絶妙な進路取りと早めの競馬が、後押しとなったはずだ。
「落馬のアクシデントもあった中で完走したシルヴァーソニックはゴール後の転倒で容態を心配された馬ですから、こういう話をするのは少し違うかもしれませんが、タイトルホルダーに引けを取らないお手本のようなコース取りでしたね。
道中で早めに上がってインを取り切ったところや直線の伸びを考えると、落馬がなくても好戦を期待したくなる内容。制御不能のカラ馬ということもあり、巻き込まれるのを避けた他の騎手が譲ってくれやすかったことは確かですが、映像的にはまるで2頭が一騎打ちでもしていたかのような大健闘にも思えました」(競馬記者)
改めてJRAが公開している全周パトロールの映像を確認してみたところ、「勝つためにはこう乗るしかない」といえるような“お手本騎乗”に驚かされた。
これにはネットの掲示板やSNSなどでも「天才ジョッキーが見えた」「他の騎手より上手い」「川田の想いを乗せて走っていた」と、シルヴァーソニックを絶賛する声が続々。中には「私の本命が……」という心中複雑な意見もあった。
直線半ばで横山和騎手の右鞭にシルヴァーソニックが驚く姿もファンの間で物議を醸したが、何事もなかったことは不幸中の幸いだ。次走がどこになるかはまだ不明だが、今度こそ文句なしの好走に期待したい。
(文=黒井零)
<著者プロフィール>
1993年有馬記念トウカイテイオー奇跡の復活に感動し、競馬にハマってはや30年近く。主な活動はSNSでのデータ分析と競馬に関する情報の発信。専門はWIN5で2011年の初回から皆勤で攻略に挑んでいる。得意としているのは独自の予想理論で穴馬を狙い撃つスタイル。危険な人気馬探しに余念がない著者が目指すのはWIN5長者。
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