GJ > 競馬ニュース > 川田将雅×安田隆行「師弟コンビ」に異変!? “使い捨て疑惑”の強行軍から失地回復のはずが…NHKマイルC(G1)で「鞍上問題」発生か
NEW

JRA川田将雅×安田隆行「師弟コンビ」に異変!? “使い捨て疑惑”の強行軍から失地回復のはずが…NHKマイルC(G1)で「鞍上問題」発生か

JRA川田将雅×安田隆行「師弟コンビ」に異変!? 使い捨て疑惑の強行軍から失地回復のはずが…NHKマイルC(G1)で「鞍上問題」発生かの画像1
ダノンスコーピオン 撮影:Ruriko.I

 蜜月関係の師弟コンビに何があったのか。

 16日のアーリントンC(G3)を制し、重賞初制覇を飾ったダノンスコーピオン(牡3、栗東・安田隆行厩舎)は、来月8日に東京競馬場で開催されるNHKマイルC(G1)に向かうことが分かった。

 同馬を管理する安田隆師によると「昨年の朝日杯FSの状態には戻り切れていないけど、もうワンランク上がって欲しい」と期待十分。直線で苦しい位置取りから一気に先行各馬を差し切った姿は復調を感じられる内容だっただけに、人馬にとってもG1獲りのチャンスとなるだろう。

 その一方、どうしても気になったのは、NHKマイルCの鞍上が主戦の川田将雅騎手ではなく、「未定」と発表されていたことだ。

 デビュー時は厩舎の所属騎手として両者は師弟関係にあった仲。師匠の管理馬ダノンザキッドでホープフルS(G1)を勝利した際には、「先生に迷惑ばかりかけてきましたので、それが一番嬉しく思います」と涙で声を詰まらせたほど。川田騎手が師匠の管理馬を優先する理由は十分過ぎるほどにある。

 そしてデビュー戦からコンビを組んでいるダノンスコーピオンは、香港遠征で川田騎手が不在だった朝日杯フューチュリティS(G1)こそ松山弘平騎手とコンビを結成。3着に敗れたものの、5着だったジオグリフが皐月賞(G1)を制覇している。萩S(L)で破ったキラーアビリティがホープフルSを制したなら、ダノンスコーピオンもG1級のポテンシャルを秘めているといっていいだろう。

 7着に崩れた共同通信杯(G3)にしても、追い切りの段階で川田騎手から「まだ間に合っていない」と状態を危惧するコメントが出た上でのもの。一時は春全休という話も出ていた馬が、次走のアーリントンCで復活勝利を挙げたなら、NHKマイルCでも本命級の存在となるはずだ。

JRA川田将雅×安田隆行「師弟コンビ」に異変!? 使い捨て疑惑の強行軍から失地回復のはずが…NHKマイルC(G1)で「鞍上問題」発生かの画像2
川田将雅騎手

NHKマイルC(G1)で「鞍上問題」発生か

 にもかかわらず、川田騎手が騎乗しない理由があるとするなら、どういう理由が考えられるだろう。

「パッと思い浮かんだのはセリフォスの存在ですね。2頭が直接対決した朝日杯FSでもダノンスコーピオンに先着して2着。このときセリフォスが1番人気でダノンスコーピオンは4番人気で世間の評価もライバルが上でした。

それにセリフォスもデビューから2戦連続で手綱を取っていた馬です。実際のところはまだ分かりませんが、管理する中内田充正調教師とも親交がありますから、もしかしたら先約があった可能性もなくはないですね」(競馬記者)

 かといって、仮に川田騎手が騎乗をしないのであれば、今度はダノンスコーピオンに鞍上問題が発生する。

 現状で有力な候補としては松山騎手だろうか。3月12日の阪神9Rの落馬負傷により戦列を離れていたが、今週末から復帰が決まったばかり。朝日杯FSで騎乗した経験もあるだけに可能性もありそうだ。

 また、天皇賞・春(G1)の週から短期免許を取得しての来日予定とされるD.レーン騎手の動向も気になるところ。

 いずれにしても、本調子にないまま共同通信杯を“使い捨て”のような出走となり、アーリントンCで最高の結果を残しながらも本番で主戦が乗り替わるようなら、ダノンスコーピオンからしたらはた迷惑な話に違いない。

(文=高城陽)

<著者プロフィール>
 大手新聞社勤務を経て、競馬雑誌に寄稿するなどフリーで活動。縁あって編集部所属のライターに。週末だけを楽しみに生きている競馬優先主義。好きな馬は1992年の二冠馬ミホノブルボン。馬券は単複派で人気薄の逃げ馬から穴馬券を狙うのが好き。脚を余して負けるよりは直線で「そのまま!」と叫びたい。

JRA川田将雅×安田隆行「師弟コンビ」に異変!? “使い捨て疑惑”の強行軍から失地回復のはずが…NHKマイルC(G1)で「鞍上問題」発生かのページです。GJは、競馬、, , , の最新ニュースをファンにいち早くお届けします。ギャンブルの本質に切り込むならGJへ!

Ranking

17:30更新
  • 競馬
  • 総合
  1. ルメール軍団「誤算続き」で迷走中?使い分けの弊害に一部ファンから疑問の声
  2. クロワデュノール「世代最強説」に現実味も…ダービー馬候補が未勝利戦より遅い時計の怪
  3. 武豊×ドウデュース完全包囲網で波乱含み!?豪華メンバーのジャパンCにチェルヴィニア、ブローザホーン、オーギュストロダンら最強メンバー集結。レジェンド元JRA騎手の見解は?
  4. 「別競技」の高速馬場で欧州最強マイラーの意地見せたチャリン!ジャパンC参戦オーギュストロダン、ゴリアットに朗報?
  5. C.ルメール「アンラッキー」な過怠金に謝罪…マイルCSでも「牝馬のC.デムーロ」の手綱冴えるか?
  6. エアスピネル降板に武豊騎手は「何」を思う……8年前、すべてを手にしてきた天才騎手が”最大級”の屈辱を味わった「ウオッカ事件」とは
  7. 【京都2歳S(G3)展望】藤田晋オーナーの大物エリキングが登場! ジョバンニ、サラコスティがリベンジに燃える
  8. 【ジャパンC(G1)展望】「ディープ」オーギュストロダンVS「ハーツ」ドウデュース、2005年有馬記念から19年越しの最終決戦!
  9. 春のG1戦線に水を差す「醜聞」続く…現役騎手の父に詐欺容疑、G1馬オーナーが逮捕
  10. 「3大始祖」消滅の危機……日本で「2頭」世界で「0.4%」の血を残すべく立ち上がったカタール王族の「行動」に称賛