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JRA調教師の目標は「餌やり」からの卒業!? 競馬界の「影の王」ノーザンファーム外厩大成功に存在意義ズタズタ……

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 30日、昨年のダービー馬ワグネリアン(牡4歳、栗東・友道康夫厩舎)が、大阪杯(G1)から始動することがわかった。同馬は昨秋9月の神戸新聞杯(G2)から約半年ぶりの”ぶっつけ本番”ということになる。

 だが、昨今の競馬界において「ぶっつけ本番」は、もはや”死語”と述べても過言ではないのかもしれない。少なくともマイナス材料として考えるファンはずっと減ったはずだ。

 昨年は「常識破りのローテ」で結果を残す馬が続出した一年だった。

 年度代表馬のアーモンドアイを筆頭に、菊花賞を勝ったフィエールマンなど、前哨戦を挟まずに結果を出す馬が続々……。

 今年もすでに昨年の有馬記念(G1)を勝ったブラストワンピースの大阪杯直行、ホープフルS(G1)を制したサートゥルナーリアの皐月賞直行、大物として注目されるグランアレグリアの桜花賞直行など、各カテゴリーの主役級の存在が”鉄砲”でG1に挑むことが発表されている。

 その中心にいるのが、競馬界の「影の王様」といわれるノーザンファームだ。

 関西にノーザンファームしがらき、関東にノーザンファーム天栄という極めて優れた外厩施設を所有するノーザンファーム。長年、調教の中心だったJRAのトレセンすら上回るといわれるこれらの施設によって、常識破りの変則ローテが尽く成功につながっているというわけだ。

 ただ、それで面目が立たないのはトレセンの調教師たちだろう。

 実際に外厩でほぼ完璧に調整され、ルールの限界となるレース10日に帰厩して結果を出してしまうノーザンファーム系の馬も決して少なくない。ただ、そうなると馬の調教を生業とする調教師たちにとっては、自分たちの存在意義が揺るぎかねない問題だ。

 すでに競馬ファンを中心に「10日競馬」という造語が生まれ、外厩で結果を出している厩舎の調教師は「餌やり」とさえ揶揄されているという。

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