
引退・種牡馬入りが一転して現役復帰!? 数奇な運命をたどることになった競走馬たち

野球などのスポーツでは一度引退した選手が現役復帰を志し、話題となることもある。そしてこれは人のみに限らず、馬でも同様のことが行われるようだ。
14年のG2・UAEダービーを制し、同年後半には米国のパシフィッククラシック(G1)、BCクラシック(G1)でそれぞれ2着に入る活躍を見せ、種牡馬入りしていたトーストオブニューヨークが復帰を画策しているという。
同馬は15年のドバイWCを目指していた最中に故障が発覚。同年秋に引退し、16年からは祖国のカタールで種牡馬入りしていた。だが、カタールではサラブレッドの需要は少なく、種付け数は思うようには伸びなかった。今年も増える望みが薄く、そのため陣営は現役復帰に向けて動き出したという。
故障から種牡馬入りしたにもかかわらず、現役復帰を目指すという異例の事態だ。だが、過去を遡れば、同様の事例はいくつか散見される。
日本で、似たようなケースを辿った馬としてあげられるのは、02年の宝塚記念(G1)を制したダンツフレームだろう。同馬は、03年に引退。現役時代は重賞も含め6勝をあげていたが、母親の血統があまり高く評されていなかったこともあり、種牡馬として活躍することはできなかった。
そして交配のないまま1年間を過ごし、突如、荒尾競馬場で現役復帰する。引退したはずのG1馬が地方競馬で復帰するというのは極めて異例であり、当時の競馬界を大いに話題となった。2度目のデビュー後は、いくつかのレースへ参戦するも成績は振るわず、再度引退。その後、乗馬として余生を送った。
また海外に目を向ければ、イギリスとアイルランドでG1を計3勝し、13年に引退・種牡馬入りしていたアルカジームが現役復帰を果たしている。そして、復帰後もG1レースで勝利をあげたのだから驚くしかない。また06年のギニー馬ジョージワシントン、オーストラリアのスタースパングルドバナーなども種牡馬から現役復帰を果たしていた。
さらに種牡馬と競走馬の二足のわらじをはいて、活動した馬もいる。
PICK UP
Ranking
5:30更新「シャフリヤールの激走はわかっていた」本物だけが知る有馬記念裏事情。そして“金杯”で再現される波乱の結末とは?
宝塚記念(G1)団野大成「謎降板」に関西若手のエースが関係!? 武豊の不可解な登場と突然のフリー発表…関係者を激怒させた「素行不良」の舞台裏
浜中俊「哀愁」の1年。かつての相棒ソウルラッシュ、ナムラクレアが乗り替わりで結果…2025年「希望の光」は世代屈指の快速馬か
- 皐月賞(G1)クロワデュノール「1強」に待った!? 「強さが証明された」川田将雅も絶賛した3戦3勝馬
- 武豊やC.ルメールでさえ「NGリスト」の個性派オーナーが存在感…お気に入りはG1前に「無念の降板」告げた若手騎手、過去に複数の関係者と行き違いも?
- 未勝利ルーキーが「深刻理由」で乗鞍激減!?度重なる失態に師匠からはお灸、エージェントも契約解除の大ピンチ
- JRA「出禁」になったO.ペリエ「税金未払い」騒動!? L.デットーリ「コカイン使用」K.デザーモ「アルコール依存症」過去の”外国人騎手トラブル”に呆然……
- 【阪神C(G2)展望】武豊“マジック”でナムラクレア、ママコチャを破った重賞馬が待望の復帰戦! 短距離界の有馬記念に豪華メンバーが集結
- 「世代最強候補」クロワデュノールは本物なのか?ホープフルSで下馬評を覆す最強刺客
- 天才の息子・福永祐一は何故「天才」と呼ばれないのか? 「漁夫の利」に集約されたシュヴァルグランでの「決意」に落胆