【有馬記念(G1)予想】スターズオンアースは枠不利で切り、復活の武豊×ドウデュース1着固定で勝負! 三度目の正直なるか
今回は暮れの大一番、有馬記念(G1)の予想をしていく
まずはいつものように過去10年、馬券に絡んだ30頭の前走データを見ていくことにしよう。
ジャパンC 8頭
天皇賞・秋、菊花賞 各6頭
凱旋門賞 4頭
エリザベス女王杯 3頭
コックスプレート、アルゼンチン共和国杯。金鯱賞 各1頭
となっている。全30頭のうち、前走G1でなかったのがわずかに2頭。好走となると前走G1であることは、ほぼ必須と考えていいだろう。
続いて人気順の成績を見ていく。
1番人気 6-1-1-2
2番人気 1-1-3-5
3番人気 1-1-3-5
4~6番人気 1-4-2-23
7~9番人気 1-2-1-25
10番人気以下 0-1-0-69
となっている。遡ればまさかの大番狂わせもあったこのレースだが、この10年では1番人気がほぼ鉄板。20年から目下3連勝中で、近5年では19年のアーモンドアイ(9着)以外は3勝2着1回と実に手堅い。2番人気、3番人気は3頭ずつとやや微妙なライン。10番人気以下が来ることはほぼないと考えて良さそうだが、20年のサラキア(11番人気)の例もある。また7~9番人気の人気薄が意外に侮れない。
これを踏まえて「◎」は5番ドウデュースとする。
前走はジャパンC(G1)。五分のスタートを切って中団前目につけて追走。1000m57.6秒のハイペースで流れていき、直線で粘りきれずパンサラッサが脱落するとイクイノックスが抜け出し、それを後ろから追う展開になったが、上がり2位の脚でも届かず4着に終わった。
天皇賞・秋(G1)、前走と続けての本命指名だが、今年はドバイターフの出走取消以降、歯車が噛み合わないレースが続いている印象だ。さらに予想しなかった武豊騎手の負傷で、天皇賞・秋とジャパンCで乗り替わりになったのもツキに見放された感がある。
しかし、前走では上位に3頭に及ばないまでも、復調の気配は感じられた。陣営も「いろいろな面で前進が見られた」と評価。使いながら調子を上げるタイプで「中間も落ち着きがある」とのコメント。体のバランスが取れている今なら右回りも問題なく「鞍上が手の内に入れているので結果を出して欲しい」と、武豊騎手に期待がかかっている。
その武豊騎手は先週から復帰し、さっそく朝日杯フューチュリティS(G1)で惜しい2着といいところを見せた。このコンビを組むために早期復帰しただけに、ここは馬も鞍上も巻き返し必至だろう。
「○」は人気サイドだが10番ジャスティンパレスを挙げる。
前走は天皇賞・秋。出遅れて後方からの競馬に。1000m57.7秒のハイペースで流れていき、直線まで脚を溜める格好で最速の脚で追い込んだものの、イクイノックスに押し切られて2着に終わった。
今年に入って馬に実が入ってきた印象で、春は阪神大賞典(G2)と天皇賞・春(G1)を連勝。宝塚記念(G1)でも僅差の3着と、今年の4戦はすべて馬券圏内。前からでも後ろからでも競馬できる器用さも好走を後押ししている。
陣営は前走に関して「自分のペースでレースを運んだ結果、思った以上に終いの脚を使えた」と評価。「一度使って体の動きがスムーズになり、気持ちも余裕が出てきた」と上積みを強調している。
鞍上の横山武史騎手は前走からの継続騎乗で、有馬記念は一昨年にエフフォーリアで制した舞台。距離が延びるのは歓迎な上、ここ4年で4連対している5枠を引いたのも大きい。
「▲」は穴馬6番ディープボンドを推す。
前走はジャパンC。中団を進んでいたものの上がり勝負になってしまい、10着と大敗している。
今年は長距離戦ながら直線の上がり勝負になってしまい、スタミナを活かし切れなかった阪神大賞典5着からスタートしたものの、天皇賞・春では往年のナイスネイチャを思い出させるような3年連続2着を確保。宝塚記念も掲示板は確保して力の衰えていないところを見せてきた。
陣営は「年齢を重ねて、馬がかなり渋くなってしまったせいで、前走の高速決着に対応できなかった」と振り返っている。しかし、秋3走目ながら状態はキープできており「暮れの中山の馬場にも合っている」と強調。乗り替わりになるT.マーカンド騎手の腕っぷしで「持ち味を引き出せたら」と色気を見せている。
実際、昨年は8着といいところがなかったが、一昨年は2着に好走している。その2着したときと同じ3枠を引いたのも心強いところだろう。強い相手が多いが一発を期待するなら、この馬だろう。
「△」は13番タスティエーラと15番スルーセブンシーズの2頭とする。
タスティエーラの前走は菊花賞(G1)で、中団後ろ目につけての競馬。直線に入ると前にいた勝ち馬が抜け出し、後ろからの馬が追い込んで来る展開になり、上がり2位の脚を使ってきたものの、3馬身半離されての2着だった。
共同通信杯(G3)4着の当時はさほどの馬とも思っておらず、弥生賞ディープインパクト記念(G2)を勝っても評価は低いままだったが、結果的に3冠レースを2着・1着・2着とすべて連対する活躍ぶり。こうなると評価を変えざるを得ない。
陣営からは「菊花賞当時のようにカイ食いも良く、調教の質と量は十分」と自信たっぷり。「操縦性もアップして、いいメンタルで臨める」と強気なコメントが出ている。
菊花賞2着馬は昨年のボルドグフーシュと同じ。データ的には菊花賞馬の方が好走率が高いが、今回は菊花賞馬もおらずドウデュース同様、ダービー馬の意地を見せるか。
スルーセブンシーズの前走は凱旋門賞(仏G1)で、好位につけて直線で追い込んできたものの届かず4着となった。
こちらも宝塚記念2着で評価を変えざるを得なかった馬。国内G1・2着だけなら紛れてのものとも言えるだろうが、さすがに凱旋門賞で4着と世界のトップホースを相手に互角の勝負を見せたところを見ると、並みの馬ではないのがわかった。
陣営からは「先週までイメージ通りの調整を消化できた」とのこと。最終追い切りは「長丁場の競馬に対応できるようにした」ということで「凱旋門賞の時のデキに近づきつつある」と不気味なコメントが出ている。
ということで、いつもならこの5頭で3連複BOXとやるところだが、今回はドウデュースと心中するつもりで、ドウデュースを頭に6番、10番、13番、15番の4頭へ馬単流し4点勝負とする。ディープボンドの一発があると配当もかなり期待できるが、配当よりはドウデュース復活を見たいという気持ちで馬券を買いたい。
3連単ならスターズオンアースも押さえの対象になったのだが、大外枠を引いてしまっただけに、頑張っても3着までと判断して敢えて切った。
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