
C.ルメール「パリ五輪閉幕」で1日7勝の大復活! 8月4勝の不振から「素晴らしい日」の要因は睡眠不足の解消?

絶好調のルメール騎手がJRA通算1900勝到達
「日本に来て、よかったですね」
18日、新潟2Rの2歳未勝利戦を勝利したC.ルメール騎手がJRA通算1900勝を達成。初騎乗から8690戦目での達成で、武豊騎手の9705戦を上回る史上最少騎乗となった。区切りの勝利を飾った今週のルメール騎手は、まさにエンジン全開といった様子で絶好調だった。
圧巻だったのは前日の17日だ。本人が「素晴らしい日でした」と自画自賛した1日は、8戦7勝という快進撃。それも5馬身差が4回、他も4馬身差、3馬身半差と圧勝に次ぐ圧勝だった。
結局、ルメール騎手は18日にも2勝を追加して2日合計9勝の大爆発。首位を走るリーディング争いでも川田将雅騎手ら後続を大きく引き離したが、意外にもつい最近まで、その不振を心配する声もあったという。
「実は先週(11日)までにルメール騎手が8月で挙げたのは、わずか4勝。4日間で27回騎乗して1番人気が16回もあったにもかかわらず、勝率は14.8%に留まっていました。
ルメール騎手といえば、この時期は例年札幌で騎乗していますが、今年は新潟で騎乗していたこともあって、やはり『日本の暑さに苦戦しているのかも』と心配する声もあったのですが、今日(17日)の活躍を見る限り、完全に杞憂だったようですね」(競馬記者)
8月は開催4日間でわずか4勝だったものの、ここにきて1日7勝の大変身を遂げたルメール騎手。酷暑と言われる新潟の暑さに慣れてきたのかもしれないが、記者が冗談半分で「パリ五輪が終わったから」というから驚きだ。
海外で行われた大会として史上最多の金メダル20個、メダル総数45個。日本選手団の活躍もあって大盛況のまま12日に幕を下ろしたパリ五輪。
4年に1度のスポーツの祭典に日本のファンも連日の大盛り上がりだったが、その一方でSNSなどでは「やっと解放される」といった声もあった。
それもそのはず。日本とパリの時差は7時間もあり、例えば日本が奇跡的な大逆転を起こした体操男子団体総合決勝は午前3時を回るなど、競技の多くが日本時間の深夜帯に行われたからだ。
そのため結果を最後まで見届けるには、どうしても夜更かしせざるを得ず……。SNSでは連日「パリ五輪のおかげで眠い」「また興奮して眠れなかった」「パリ五輪休暇希望」など、睡眠不足に悩む声も数多く、人によっては仕事や学校への影響も小さくなかったようだ。
ルメール騎手もサッカーのパリサンジェルマンのサポーターを公言するなど、大のスポーツ好きとして有名。前回の東京五輪の際も「番組を替えるのが大変」と“嬉しい悲鳴”を上げていた。ましてや今回のパリ五輪は母国開催。連日テレビにかじりついた結果、睡眠不足に陥っていたであろうことは容易に想像できる。
「またいい馬に乗れるので、毎レース頑張りたい。G1シーズンにたくさん勝ちたいです」
JRA通算1900勝の区切りを迎え、そう決意を新たにしたルメール騎手。パリ五輪が終わって、本業でさっそく本領を発揮する姿は見習いたいところだ。
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