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「上がり33.0秒」2連勝で秋華賞(G1)見えた!? C.ルメール「距離はマイルがベスト」から半年…大器テウメッサの末脚は常識を覆す破壊力

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テウメッサ
テウメッサ 撮影:Ruriko.I

テウメッサが距離の壁を克服して2連勝!

 11日、新潟競馬場で行われた三面川特別(2勝クラス、芝1800m)は、1番人気に推されたテウメッサ(牝3歳、美浦・金成貴史厩舎)が古馬を相手に勝利。前走の1勝クラスからの2連勝で、秋に大きな弾みをつけている。

 13頭立てで行われた牝馬限定戦は、2着が逃げたロムネヤ、3着が2番手だったタケトンボ、4着も3番手だったヴィゴラスダンサーと絵に描いたような前残りのレースだった。だが、それを後方12番手から差し切ってしまったのは、テウメッサが競馬の“常識”が通用しない非凡な逸材である何よりの証だろう。

「レース後、鞍上の戸崎圭太騎手が『位置取りが後ろになった』と振り返っているように、テウメッサの課題はスタート。ですが、その課題を補って余りあるのが、強烈な末脚です。

典型的な前残りのレースでしたが、後方から追い上げて掲示板(5着以内)に載ったのはテウメッサの他には、腹を括った最後方からの追い込みに定評のある横山典弘騎手のラレーヌデリス(5着)だけ。ですが、テウメッサが記録した上がり3ハロン33.0秒は、同2位のラレーヌデリスよりも0.4秒も速かったそうです。

元々、春はアネモネS(L)で2着して桜花賞(G1)にも名を連ねた馬。課題はありますが、この末脚の破壊力は上のクラスでも十分に通用するはずです」(競馬記者)

ルメール騎手「距離はマイルがベストですね」

 記者曰く、この勝利は賞金の上積みの他にも大きな意味があるという。

 というのもテウメッサはデビュー2戦目に芝2000mの未勝利戦に出走したものの、単勝2.0倍の1番人気に推されながらも6着に敗れた苦い経験がある。当時の鞍上・丸山元気騎手が「距離が長かったのかも」と指摘して以来、一貫して1600mを使われてきた。

 しかし、秋に控える牝馬三冠の最終戦・秋華賞(G1)は2000m。デビュー戦以来となる今回の1800m出走はレース後、戸崎騎手が「距離に関しては、今日は大丈夫でした」とコメントしている通り、この本番を見据えてのチャレンジだったに違いない。

「距離はマイルがベストですね」

 これはテウメッサが今年2月の未勝利戦を勝った際に鞍上だったC.ルメール騎手のコメントだ。あれから約半年、世代屈指の破壊力を秘めた大器は1800mを克服し、リーディングジョッキーに指摘された殻を1つ破って見せた。

 本番まであと4か月、残り200mの壁を埋めるためにどう成長するのか。同じサンデーレーシング所属のオークス馬チェルヴィニアとルメール騎手が待つ秋華賞へ、テウメッサの挑戦は続く。

GJ 編集部

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