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イクイノックス妹「ルメール」に完敗…復帰戦で1番人気も秋華賞(G1)出走に黄色信号
![8日の東京7Rを勝ったC.ルメール騎手 撮影:Ruriko.I](/wp-content/uploads/2030/10/Ruriko.I_20231022_kurisutofurumeeru_320.jpeg)
8日、東京7Rに行われた牝馬限定の3歳以上1勝クラスは、C.ルメール騎手の3番人気ハリケーンリッジが優勝。昨年2月以来の2勝目となり、8戦目にしてこのクラス突破を決めた。
レース後のルメール騎手は「ついにこの馬で勝てました」と、喜びもひとしおといった様子。好位3番手で上手くなだめ、直線で抜け出した鞍上の手腕も光った一戦だった。
その一方で、1番人気に応えられず5着に敗れたのがガルサブランカ(牝3歳、美浦・木村哲也厩舎)と北村宏司騎手のコンビである。
イクイノックス妹ガルサブランカ、復帰戦で完敗…
同馬は、現役時代G1・6勝を挙げ2年連続で年度代表馬に輝いたイクイノックスの妹。その血統背景から早くから注目を浴びた1頭であり、期待通りに昨夏、ルメール騎手を背にデビュー勝ちを飾った。ただ、その後は2連敗を喫して春のクラシックを断念。今回は約3ヶ月ぶりとなる仕切り直しの一戦だった。
![ガルサブランカと新コンビを組んだ北村宏司騎手 撮影:Ruriko.I](/wp-content/uploads/2023/10/Ruriko.I_20221030_kitamurahiroshi_185.jpeg)
まだ1勝クラスということもあって、秋華賞(G1)など秋の大舞台を見据えるためには勝利が必須だったといえる。休養前に減っていた馬体も14キロ回復し、今回は新パートナーに北村宏騎手を迎えて臨んだ。
芝1600mの一戦でスタートを決めると、道中は5番手を追走。そのまま最後の直線に入り、あとは前を交わすだけかと思われたものの、ガルサブランカは北村宏騎手に追い出されてももうひとつ伸びきれず。これまで主戦を務めてきたルメール騎手が騎乗したハリケーンリッジに完敗を喫した。
また、レース後のSNSやネット掲示板には一部ファンから「ルメール騎手じゃない時点で嫌な予感がした」「ルメールが別の馬に乗って勝ってるのがなんとも言えない」「ルメールの馬選ぶ能力って本当にすごい」といった声も寄せられていた。
「ルメール騎手は基本的に斤量54キロから騎乗しており、今回の乗り替わりはガルサブランカの斤量が53キロだったことも関係あるでしょう。
ガルサブランカは前走のチューリップ賞(G2)で敗れた際、ルメール騎手が『一生懸命すぎるところがある』『まだ子供な面がある』と精神面に課題を挙げていた馬。北村宏騎手もG1を複数勝利している名手ですが、今回はテン乗りの影響もあったかもしれません」(競馬記者)
レース後の北村宏騎手はガルサブランカについて「頭が下がり過ぎてキックに伝わるエネルギーが半減するような感じで、少しずつスピードが鈍ってしまった」「デキ自体は良さそうに感じたのですが」と、やや消化不良といったコメントを残している。
厳しい復帰初戦となったが、秘めている能力は間違いないと思われるだけに、ここから良血の巻き返しに期待したい。
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