JRA宝塚記念(G1)「何故」武豊キセキは復活したのか? 安藤勝己氏が語った「ユタカ・マジック」の真相とは
28日、阪神競馬場で行われた春のグランプリ・宝塚記念(G1)は、2番人気のクロノジェネシスが優勝。2着以下を6馬身以上ちぎり捨てる独走で、上半期の競馬を締めくくった。
2007年以来、13年ぶりのフルゲートとなった今年の宝塚記念。前走の天皇賞・春(G1)で逃げたキセキだっただけに、今回も主導権を握ることが予想されたが、課題のゲートが一息で後方からの競馬になってしまう。
替わって逃げたトーセンスーリヤのペースは1000m通過が60秒ジャスト。稍重のコンディションを考慮すれば、G1らしいタイトな流れといえるだろう。
そんな中、3、4コーナーで外から猛然とまくりを掛けたのが、武豊騎乗のキセキ(牡6歳、栗東・角居勝彦厩舎)だった。
最後の直線入り口で先頭集団に並び掛けると、内でラッキーライラックが抵抗。しかし、クロノジェネシスにあえなく独走を許すと、キセキも食い下がるのが精一杯だった。1番人気のサートゥルナーリアも中団から脚を伸ばしたものの4着止まり、勝ち馬の強烈なパフォーマンスが際立ったレースだった。
「勝ったクロノジェネシスは、馬の強さを信じ切った北村友一騎手の強気な競馬が光りました。しかし、クロノジェネシスの動きに対して即座に反応した武豊騎手もさすがですね。スタートが決まらず難しい競馬になりましたが、久々にキセキらしいレースを見せてくれた気がします」(競馬記者)
この復活劇には、レースを見守ったファンもSNSや掲示板を通じて「武豊上手すぎ!」「これは神騎乗だわ」「後方から持ってくるとか!」と武豊騎手の騎乗ぶりを大絶賛。ファンの多い馬だけに、大一番での反響も大きかったようだ。
今年3月の阪神大賞典(G2)で、単勝1.6倍に推されながらもスタートで出遅れると、道中も掛かり通しで7着に惨敗したキセキ。角居勝彦調教師が「全部ダメ、今後は白紙」と頭を抱えれば、鞍上の川田将雅騎手も主戦降板となった。
それから武豊騎手と新コンビを結成し、ゲート試験も合格して挑んだ前走の天皇賞・春だったが、正面スタンド前で引っ掛かって仕方なくハナへ。その結果、最後の直線で失速して6着に敗れていた。
しかし、この日の宝塚記念では武豊騎手が「折り合いはついたし、道中も良い感じで運べました」と振り返った通り、落ち着いて走ることができていたようだ。
ただ、そこには距離短縮の他にも「明確な理由」があったようだ。
PICK UP
Ranking
17:30更新- 【日本ダービー】武豊「何とか間に合いました」キタサンブラック弟と挑む最多7勝目…乗り替わりでも不気味なエコロヴァルツの底力
- 【NHKマイルC】C.ルメール「一鞍入魂」アスコリピチェーノと必勝態勢!オークス、日本ダービーも騎乗馬決定か…シックスペンスとはコンビ解消
- 【NHKマイルC】“アスコリピチェーノVSジャンタルマンタル”仁義なき社台グループの頂上決戦に決着をつける不気味な伏兵!
- 「オーナーの逆鱗」に触れた原優介が突然のクビ宣告!? 帝王賞でウィルソンテソーロ降板も決定済み…気になる「鞍上交代」はやっぱりアノ人?
- 【天皇賞・春】「横山典弘マジック」に翻弄された敗戦の弁?大敗でも爪痕残した名手の存在感…テーオーロイヤル、ディープボンドの好走にヒント
- 「うまく力を出せた」2年目女性騎手が2ヶ月ぶり白星! 「負担重量の注意義務」を怠り戒告処分も…翌日1Rで名誉挽回の好騎乗
- 【宝塚記念】今年のグランプリは「超ハイレベル」の一戦?リバティアイランド、ドウデュースら「最強メンバー」が激突も
- 藤田菜七子「日本ダービー騎乗」は幻に!? 武豊シュガークン×エコロヴァルツ「究極の二者択一」ダービー鞍上問題はスピード決着
- 三浦皇成「これはモノが違う」悲願のG1初制覇が目前で霧散…「今後、ダート界を引っ張る馬になってほしい」宿敵レモンポップへ1年越しの挑戦状
- 【日本ダービー】「芝未勝利馬」の参戦視野に懐疑的な声? 無傷の4連勝でダービー挑戦も「シンガリ」に敗れたサクセスブロッケンの記憶
関連記事
JRA宝塚記念(G1)北村友一「悲劇の強奪」武豊に鬱憤晴らす6馬身!? クロノジェネシス「本当に強かった」圧勝劇で“最後の砦”死守!
JRA 宝塚記念(G1)ラッキーライラックら現地「シークレット情報」が到着!! “蜜”月な関係者からの“耳打ち“でオイシイ思い!?
JRA宝塚記念(G1)武豊キセキは人気急落のここが狙い目! サートゥルナーリアは消しもアリ!? 前門の虎、後門の狼作戦で「爆穴」候補を狙い撃ち
JRAサートゥルナーリアは3番手!? “馬場悪化”の宝塚記念(G1)は意外な「超絶穴馬」が“逃げて”レースを掻き回す!? 激アツ強力現場情報をもとに超高額配当を狙う!
JRA宝塚記念「得意な騎手」と「危険な騎手」でサートゥルナーリアのC.ルメール騎手に激震!? データが示した「あの名手」が急浮上!