横山ファミリーの「奇跡再現」に現実味…みやこSで「歴史的快挙」の可能性十分?

遡ること昨年の8月28日。札幌競馬場で行われたオホーツクS(3勝クラス)で、競馬史に残る快挙の達成があったことを覚えているだろうか。
レースは横山和生騎手のアンティシペイトが優勝したのだが、2着に横山武史騎手のソルドラードが入る兄弟ワンツーだけでなく、3着にも父の横山典弘騎手が騎乗していたターキッシュパレスが入線。結果的に「横山ファミリー」が1着から3着までを独占したのだった。
レース後、「親子3人は関係なく、アンティシペイトが人気に応えられたことが良かった」と語った和生騎手だが、「武史と父・典弘に勝てたのはうれしい」と喜びのコメント。プライベートでは血の繋がった親子関係とはいえ、競馬においてはお互いがライバルであり、尊敬する父と成長著しい弟に勝てたことは、大きな自信になったはずだ。
競馬ファミリーという意味では、過去にも木幡初也、巧也、育也ら3兄弟騎手によるワンツースリーがあったが、横山家のように親子でのワンツースリー決着は、JRA史上初めて。各メディアでも大きな話題を呼んだ。
近年は、横山和騎手と横山武騎手がどちらも全国リーディングで10位以内に入るトップジョッキーへと成長。今後も2人によるワンツー決着は多く見られることがあっても、そこに横山典騎手まで揃うとなるとそう簡単なことではないはずだ。
ましてや3人が同じレースに揃って出走するケースも、この先どれほどあるかもわからない。そういった意味でも、このワンツースリー決着は歴史的快挙といえるのではないだろうか。
しかし、あれから僅か1年2か月ほどで再びこの快挙の再現が現実味を帯びてきた。
みやこSで「歴史的快挙」の可能性十分?
というのも今週末に行われるみやこS(G3)に、再び横山親子3人が騎乗を予定しており、いずれも上位人気が想定される実力馬だからである。
2日現在、『netkeiba.com』の予想オッズでは、断然人気が想定されるオメガパフュームに横山和騎手、2番人気想定のハピに横山典騎手、4番人気想定のウィリアムバローズに横山武騎手が騎乗予定。着順の入れ替わりはあるかもしれないが、どの馬も上位入線を狙えそうだ。
オメガパフュームは、言わずと知れたG1・5勝の実績馬であり、和生騎手も初コンビとなった2走前のアンタレスS(G3)で勝利に導いたように相性は悪くない。重賞勝ちはなくとも武史騎手のウィリアムバローズ、一家の大黒柱である横山典騎手のハピも、トップクラスの素質馬であることは間違いない。
前回は、3勝クラスでの快挙となったものの、これが重賞レースとなると、さらに難易度も上がってくる。昨年に続いて歴史的快挙はあるだろうか。
PICK UP
Ranking
11:30更新
【香港C(G1)展望】BC制覇の偉業から1か月、ラヴズオンリーユー有終の美へ!レイパパレはC.スミヨンと新コンビ、最大のライバルは最高レーティングの英国馬
アドマイヤ軍団が「G1・45連敗」武豊と絶縁し「40億円」と引換えに日本競馬界フィクサーの”逆鱗”に触れた凋落の真相?
2017年競馬「流行語大賞」発表! 浜中俊騎手の「もういいでしょう」を退け『2017競馬・流行語大賞』に選ばれたのは……- 「3大始祖」消滅の危機……日本で「2頭」世界で「0.4%」の血を残すべく立ち上がったカタール王族の「行動」に称賛
- 浜中俊「哀愁」の1年。かつての相棒ソウルラッシュ、ナムラクレアが乗り替わりで結果…2025年「希望の光」は世代屈指の快速馬か
- 「シャフリヤールの激走はわかっていた」本物だけが知る有馬記念裏事情。そして“金杯”で再現される波乱の結末とは?
- 武豊やC.ルメールでさえ「NGリスト」の個性派オーナーが存在感…お気に入りはG1前に「無念の降板」告げた若手騎手、過去に複数の関係者と行き違いも?
- 横山武史「ジョッキーカメラ」はなぜ非公開だったのか? 鬼気迫る川田将雅の大声にビックリも…ナミュール降板で「屈辱」味わった男が迎える正念場
- JRAファン感でルメール騎手が「ブチギレ」!? フランス語でまくし立て後輩騎手を”ガラス瓶”で殴打!顔面蒼白デムーロ騎手「ウソでしょ……」
- 競馬界の象徴「武豊誕生」の根底にあった時代の変化……加速する騎手の圧倒的「格差問題」解消に向けJRAが再び推し進める「大改革」
















