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武豊に託された「クリノ」軍団の悲願、苦節26年オーナーの「救世主」となるか!?

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武豊騎手

 先週の天皇賞・秋(G1)では、騎乗馬がなく見学となってしまった武豊騎手。歴史に残るような名勝負であったが、「平成の盾男(天皇賞男)」とも呼ばれるレジェンドの姿がなかったことに、どこか寂しさを感じるファンも多かったはずだ。

 とはいえ、その裏で行われていた阪神メインのカシオペアS(L)では、6億円ホースのアドマイヤビルゴを2年ぶりの勝利に導くなど、1日3勝を挙げる大活躍。その存在感を遺憾なく発揮した。

 今週行われるダートの祭典「JBC」や来週のエリザベス女王杯(G1)でも、名手の華麗な手綱捌きに改めて期待がかかる。

 3日のJBCクラシック(G1)で手綱を取るクリノドラゴン(牡4、栗東・大橋勇樹厩舎)は、前走のシリウスS(G3)で9番人気と低評価ながら4着に奮闘。その際は藤岡康太騎手が鞍上を務めたが、ここまでの全4勝をいずれもアシストした武豊騎手に手綱が戻ることは、陣営の勝負気配の表れだろう。

 同馬の武器は、何と言ってもその鋭い末脚。レースの格を問わず、過去26戦のうち実に21戦で上がり3位内をマークしている堅実な末脚の持ち主だ。相手が強くなる今回だが、一発があっても不思議はない。

 また来週のエリザベス女王杯では、クリノプレミアム(牝5、美浦・伊藤伸一厩舎)との初コンビで参戦予定。現時点でまだ確定していないが、主戦の松岡正海騎手がウインキートスに騎乗すると見られていることから、たまたま空いていた武豊騎手に白羽の矢が立ったのかもしれない。

 今年は中山牝馬S(G3)での勝利をはじめ、福島牝馬S(G3)2着、京成杯AH(G3)3着と重賞で度々好走しているクリノプレミアム。前走の府中牝馬S(G2)は8着に敗れたが、鞍上の松岡騎手が「少し重たかった」と語ったように、12キロ増の馬体も影響したか。当日馬体が絞れていれば、こちらも一変があっておかしくない存在だ。

武豊騎手に託された「クリノ」軍団の悲願

 ここまでで気付いた方もいるかもしれないが、先に挙げたG1・2鞍で武豊騎手が騎乗するのはいずれも「クリノ」軍団の馬である。

「クリノ」軍団を率いるのは、自動車部品卸売業を営む株式会社ジェイ・アール・ピーの会長を務める栗本博晴オーナー。過去にアスカクリチャンでアルゼンチン共和国杯(G2)、先述したクリノプレミアムで中山牝馬Sと重賞を2度勝利している。

 クリノガウディーで挑戦した2年前の高松宮記念(G1)では、ゴール板を1番に駆け抜けG1初制覇かと思われた矢先、斜行により4着へ降着処分に……。1996年から長く馬主生活を送っている栗本オーナーだが、G1戴冠にはあと一歩届いていない。

 そういった背景もあって、近年コンビを組むことも増えた武豊騎手としても、オーナーに何とかビッグタイトルを届けたいところだろう。「クリノ」軍団の悲願のG1初制覇へ、レジェンドが救世主となるだろうか。

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