パチンコの人気スポットが話題!「誰もが夢中になれる空間」実現に懸ける思いに脱帽
パチンコが大衆娯楽として君臨していた頃の台が稼働。「岐阜新聞社」が報じた、1980・90年代の「レトロなパチンコ台」を実際に遊戯できる『岐阜レトロミュージアム』が話題になっている。
そもそもの始まりは館長・杉本勇治氏が、旧型のパチンコ台を愛していたことにあるようだ。旧型のパチンコ台が減少していた状況で杉本氏は、「共通の趣味を持つ仲間との居場所を残したい」と考え行動を起こす。
ネットオークションだけではなく、閉店するパチンコ店へ交渉するなど台を探して飛び回った。結果として2500台近くの台を手に入れることに成功。そして、4年前、体調を崩して建設会社を退職したことを機に、ミュージアムの実現に向けて本格的に準備を進めた。そして昨年9月に夢を実現させたのだ。
館内には旧型のパチンコ台の他にも、昔懐かしい自動販売機やアーケードゲームがずらりと並んでいる。照明や壁紙なども昭和感を味わえるよう徹底されており、タイムスリップした気分を味わえそうだ。
もちろん昭和を知らない子どもも十分に楽しむことができる。「家族で遊べて最高」「とにかく良い」と来館者の反応は上々だ。その中でも注目したいのは「初めてだけど楽しめた」「印象が変わった」という、パチンコへ好感を持った来館者の意見である。
世間には”ギャンブル”と認識されがちなパチンコだが、本質は「ギャンブルとは一線を画す遊戯」である。パチンコの未来を考えれば、そのイメージを払拭したいと考えることは当然。だからこそ “原点回帰”の重要性が叫ばれているのだ。
そのような意味で『岐阜レトロミュージアム』は、貴重な存在といえるだろう。それは論じるまでもなく、この空間では真の意味で”原点回帰”を体感できるからだ。パチンコの本質を理解してもらうという意味では、確かな効果が見込めるだろう。
「岐阜新聞社」の取材で答えている設立の理由や「自分の子どもにもやらせてあげたい人が多かったのではないか」「古き良き文化を後世に残したい」というコメントを見る限り、杉本氏はパチンコ自体の未来を考えている訳ではないのかもしれない。
しかし、杉本氏の「旧型パチンコ台」に対する愛や「気軽に遊べる昔の雰囲気を作りたい」という思いが、パチンコ業界へ少なからず影響を与えているのは確かだろう。
いずれにせよ、杉本氏の『ミュージアム』実現に懸けた思いには脱帽だ。楽しんでもらう為に妥協しない姿勢は見習うべきものがある。
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