
【クイーンS】ボンドガール武豊は「仲間外れ」の孤軍奮闘!? 「休み明け」C.ルメールは新潟ではなく札幌参戦

今週から2週目に突入する夏の札幌開催。日曜札幌のメイン、クイーンS(G3)は素質馬が複数出走を予定する注目の一戦となりそうだ。
やはり主力を形成するのは斤量で恵まれる3歳世代。イフェイオンは52キロ、コガネノソラとボンドガールは51キロで出走が可能である。
33年前には50キロで騎乗したことも…
この3頭でもひと際存在感を放つのは、武豊騎手が騎乗を予定しているボンドガールだろう。なにしろレジェンドが51キロの馬に騎乗するのは、2018年10月国立特別(1000万下・当時)でプリュス(3番人気16着)に騎乗して以来、5年9ヶ月ぶり。汗をかきやすい夏場のレースとはいえ、体重管理に万全の注意を払う必要があるだろう。
ちなみにレジェンドは50キロでも騎乗したこともあり、そちらはなんと1991年5月の長岡京S(1500万下・当時)でヤマニンパステル(4番人気3着)とのコンビだった。もし今後、50キロの馬に乗る機会があるようなら33年以上ぶりとなる。
また、別の意味でもレジェンドらしい一面もあった。クイーンSに登録のあった馬と想定騎手の中で、騎乗予定馬の斤量を年齢で上回っているコンビはボンドガール(51キロ)と武豊騎手(55歳)のみ。先週の中京記念(G3)ではワールドリバイバル(55キロ)と小牧太騎手(56歳)が該当していたが、現役生活の長い大ベテランだからこそ発生する「仲間外れ」といったところだろうか。
そしてボンドガールの陣営としても、絶対に負けたくない舞台でもある。デビュー戦で一蹴したチェルヴィニアがオークス(G1)を制し、3着コラソンビートは京王杯2歳S(G2)を優勝したようにハイレベルのメンバーだった。
にもかかわらず、両馬に快勝したボンドガールはサウジアラビアロイヤルC(G3)やニュージーランドT(G2)で惜敗した。巻き返しを期したNHKマイルC(G1)でも、インで脚を溜めて抜け出しを図ったタイミングで、斜行した馬のあおりを受けて進路がなくなる致命的な不利。今度こそ溜まりに溜まった鬱憤を晴らしたいはずだ。
その一方で少々意外に映ったのは、夏休みから復帰するC.ルメール騎手がウンブライルとのコンビを予定していることだ。暑さが苦手なルメール騎手は例年なら北海道を拠点とするケースが多いのだが、今年は新潟の開幕週から参戦するという噂も出ていた。
それだけに今週末からスタートする新潟開催での復帰が濃厚と思われていたが、アイビスサマーダッシュ(G3)ではなくクイーンS。暑熱対策で最終レースが18時25分まで延長する。もしかしたら「競走時間帯の拡大期間」が終了したタイミングで新潟に参戦するのかもしれない。
PICK UP
Ranking
17:30更新「シャフリヤールの激走はわかっていた」本物だけが知る有馬記念裏事情。そして“金杯”で再現される波乱の結末とは?
皐月賞(G1)クロワデュノール「1強」に待った!? 「強さが証明された」川田将雅も絶賛した3戦3勝馬
JRA歴代G1最多コパノリッキーの「真実」。Dr.コパが語った武豊騎手引退式「爆弾発言」と田辺騎手「作戦会議in銀座」
- 浜中俊「哀愁」の1年。かつての相棒ソウルラッシュ、ナムラクレアが乗り替わりで結果…2025年「希望の光」は世代屈指の快速馬か
- 「3大始祖」消滅の危機……日本で「2頭」世界で「0.4%」の血を残すべく立ち上がったカタール王族の「行動」に称賛
- 競馬場のはずが何故か「刑務所」に……”コワモテ”調教師の珍エピソード爆笑も、中には「本物のコワモテ」に目をつけられてしまった人も……
- ドゥラメンテ「最後の大物」出現なるか。わずか4世代から三冠牝馬リバティアイランドやG1・3勝タイトルホルダー「伝説」の最終世代をピックアップ
- 何故「JRAモレイラ」は誕生しなかったのか……号泣した香港No.1騎手の「今後」と識者が語った騎手試験の「真相」とは
- 有馬記念に続き東京大賞典も「記憶力」が決め手…最強フォーエバーヤングから絞りに絞った2点で勝負!
- 「世代最強候補」クロワデュノールは本物なのか?ホープフルSで下馬評を覆す最強刺客