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武豊に米ブリーダーズC参戦プラン浮上! ドウデュース凱旋門賞白紙も「2頭の無敗の怪物」で米国競馬を席巻?

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武豊騎手
武豊騎手 撮影:Ruriko.I

凱旋門賞絶望も、ブリーダーズC参戦プラン浮上

「秋はこっちで――」

 今月開催されたセレクトセールに参加したキーファーズの松島正昭オーナーがドウデュース(牡5歳、栗東・友道康夫厩舎)の今後について、秋は天皇賞・秋(G1)からジャパンC(G1)、有馬記念(G1)と国内に専念することを明かした。

 この決断に誰より肩を落としているのは、主戦の武豊騎手ではないだろうか。

 昨年の有馬記念に勝利した際「もう一度、フランスに行きましょう」と興奮気味に語っていた武豊騎手。壮行レースになるはずだった先月の宝塚記念(G1)の直前にも自身の公式ホームページで「秋には再びロンシャンに行こうかという馬」とドウデュースに期待を寄せていたものの、1番人気に推された宝塚記念で6着に敗戦。レジェンドが最大の目標に掲げる凱旋門賞(G1)への遠征プランは白紙となった。

 その一方で、ここに来て熱を帯びてきているのが、凱旋門賞から約1か月後に行われる米国競馬の祭典ブリーダーズC遠征プランだ。

 今月7日に行われたプロキオンS(G3)で、武豊騎手が主戦を務めるヤマニンウルス(牡4歳、栗東・斉藤崇史厩舎)が無傷のデビュー5連勝を達成。今回がキャリア初の重賞挑戦となったが、終わってみれば3馬身差の快勝だった。この勝利には「この先どこまで強くなるのか楽しみ」と話した主戦騎手の期待がさらに大きく膨らんだことは言うまでもないだろう。

 気になる今後だが、一方で斉藤調教師が「ダート路線は賞金を加算しないといけないので……」と懸念している通り、実力は文句なしのG1級でもヤマニンウルスはまだ重賞を1つ勝ったばかり。日本のダート路線の層は厚く、出たいレースに確実に出るためには、まだまだ賞金の加算が必要だ。

 そこで浮上するのが、米ブリーダーズCクラシック(G1)参戦プランである。

 1着賞金約5億7000万円(以下1ドル157円換算)を誇るブリーダーズCクラシックは、ダート競馬の頂点に君臨するレースの1つだ。だが、その一方で昨年は12頭立て、2、3年前もそれぞれ8頭立てとフルゲートになることは稀だ。ヤマニンウルスの実績不足は否めないが、2着でも約1億9000万円。もしここで活躍することができれば、少なくとも今後賞金面で悩むことはなくなるだろう。

武豊騎手のブリーダーズC参戦を後押しする存在

 この遠征プランの可能性を後押しするのが、もう1頭のダート界の怪物と言われるオーサムリザルト(牝4歳、栗東・池江泰寿厩舎)の存在だ。

 ヤマニンウルスがデビュー負けなしの5連勝なら、こちらはすでに6連勝。今年5月のエンプレス杯(G2)を勝った際、池江調教師が「あと国内で1、2戦して、ブリーダーズCディスタフ(G1)に挑戦したい」と米国遠征の可能性を明言。まだ妄想に近いとしながらも「そこを大目標にしていきたいなと思います」と意気込んでいた。

 すでに8月のブリーダーズゴールドC(G3)に出走するプランが発表されているオーサムリザルト。池江調教師も「(2021年にブリーダーズCディスタフを勝った)マルシュロレーヌも同じローテだったしね」と話しており、ここで連勝を7に伸ばすようなら、いよいよ米国遠征が具体化してくるだろう。

 また、今年のブリーダーズCがマルシュロレーヌが勝利した時と同じデルマー競馬場で開催される点も日本の競馬関係者にとっては魅力的だ。仮にオーサムリザルトのブリーダーズC参戦が正式に決定すれば、少なくとも武豊騎手も米国に遠征することになるに違いない。

 オーサムリザルトのブリーダーズCディスタフ、そしてヤマニンウルスのブリーダーズCクラシック――。共に無敗で参戦する上に、鞍上が世界の「Yutaka Take」であれば現地でも屈指の話題になるはずだ。

GJ 編集部

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