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C.ルメール×名門クラブの快速馬がデビュー!スタートダッシュ失敗も「シンボリクリスエス後継候補」の父に初勝利もたらすか

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 先月初旬に2歳馬による戦いが始まってから1か月半が経過した。

 先週末までに87頭が勝ち名乗りを上げているが、その中には新種牡馬の産駒も多数含まれている。

 中でも注目の存在が、現役時代に皐月賞などG1を2勝したサートゥルナーリア。産駒はこれまで3勝を挙げており、順調なスタートを切ったといえるだろう。他にもナダル(3勝)、タワーオブロンドン(3勝)、モズアスコット(2勝)らの産駒も快調に白星を重ねている。

 一方で、苦戦を強いられているのがルヴァンスレーヴだ。初年度産駒の頭数は、サートゥルナーリアの142頭を超える149頭と人気を集めたが、今のところ結果が出ていない。

 6月1日にセレブウマザンマイがデビューしたのを皮切りに11頭がJRAで走っているが、これまで15戦全敗。2着と3着が1回ずつあるものの、初勝利が遠い状況だ。

 ただ、ルヴァンスレーヴはダートで活躍した馬。芝では一度も走らず、10戦7勝(うちG1・4勝)の好成績を残したが、芝のレースが多い2歳戦の序盤は苦戦することもある程度織り込み済みだったはず。ダート戦が徐々に増えていく今後は一気に様相が変わってもおかしくないだろう。

 ただ、肝心のダートでも5戦して5着が最高着順と芳しくない。20日の札幌5R・2歳新馬(ダート1700m)では、武豊騎手が騎乗したイフウドウドウが2番人気に推されたが、4秒8差の9着に大敗している。

キャロットファーム所属リッスンクロースが今週末デビュー

リッスンクロースとコンビを組むC.ルメール騎手 撮影:Ruriko.I
リッスンクロースとコンビを組むC.ルメール騎手 撮影:Ruriko.I

 そんな中、初勝利の期待が懸かるキャロットファーム所有の1頭が今週末のデビューを予定している。土曜の新潟3R・2歳新馬(ダート1200m)に、C.ルメール騎手とのコンビで臨むリッスンクロース(牝2歳、美浦・林徹厩舎)である。

 17日の1週前追い切りは、美浦ウッドで上々の動きを披露。全体時計こそ平凡だったが、ラスト2ハロンを12秒4-11秒2の加速ラップで駆けてポテンシャルの高さを見せた。

 血統的にも、母方がゴリゴリの北米血統。叔母に昨年のフィリーズレビュー(G2)を制したシングザットソングがいるスピード型で、課題のゲートさえ決めれば、他馬を置き去りにしてもおかしくない。

 ルヴァンスレーヴの父シンボリクリスエスは、すでにエピファネイアという後継種牡馬を輩出し、さらにその産駒エフフォーリアへと枝葉を広げようとしている。

 ルヴァンスレーヴはダート路線における父の後継候補に位置づけられており、リッスンクロースの走りは試金石となるかもしれない。夏休み明けのルメール騎手を背に父に初勝利を届けられるか。

GJ 編集部

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