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JRAルヴァンスレーヴ「元ライバル」が遂に本格化の兆し!? 「絶好調」オーナーの勢い便乗で目指すは人馬初の重賞制覇

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岩田望来騎手

 昨年は、3年目にしてキャリアハイとなる88勝を挙げ、全国リーディングで6位に入るなど、輝かしい成績を残した岩田望来騎手。関東の横山武史騎手と共に、東西の若手有望株として、近年の功績には目を見張るものがある。

 勝利量産の理由には、乗り役の腕も然ることながら、所属厩舎である藤原英昭調教師の管理馬に騎乗する機会が多いためともいえるだろう。同厩舎の管理馬は、昨年のダービー馬シャフリヤールをはじめ、数多くの有力馬を擁している関西の名門。今年もすでに7勝を挙げているが、うち4勝は藤原英厩舎の馬だ。結果を出し続ける愛弟子に、藤原英師も相応の信頼を置いているように見える。

 23日、中京競馬場で行われる東海S(G2)に出走予定のグレートタイム(牡7、栗東・藤原英昭厩舎)も、岩田望騎手との師弟コンビだ。重賞未勝利の岩田望騎手に何とか初勝利をプレゼントしたいのは、師の願いでもあるはずだ。

 グレートタイムの母ミラクルレジェンドは、現役時に同じく藤原英厩舎で管理されていた馬でもあり、縁のある血統だ。母は交流重賞を含めダート重賞で8勝を挙げ、その半弟のローマンレジェンドも12年の東京大賞典(G1)を制すなど、ダート重賞を4勝しており、血統背景からもデビュー当初から期待されていた馬だ。

 グレートタイムは、ダートG1を4勝したルヴァンスレーヴと同世代で、3歳時には共にライバルとして、重賞でも激しい戦いを繰り広げていた。

 しかし、ルヴァンスレーヴが早くからG1戦線で活躍する一方で、グレートタイムは好走を続けても条件クラスをなかなか勝ち切れない日々が続いていた。

「ルヴァンスレーヴが5歳にして引退した後も、同世代のオメガパフューム、チュウワウィザード、アルクトスなどがそれぞれG1を勝利しています。まだまだこの世代が存在感を示すなか、グレートタイム陣営にとっては、どこかもどかしい想いがあったでしょう。ブリンカーを着用してみるなど、試行錯誤しながら復活の糸口を探っているのは感じました」(競馬誌ライター)

 そんななか、復調を感じさせたのが、2走前のブラジルC(L)だった。4カ月の休養を挟んで臨んだ一戦だったが、ここで待望のオープン勝ちを飾る。一昨年の同レースでブリンカーを着用し始めてから7戦目だったが、陣営はその効果を徐々に感じており、休養も功を奏したか、ようやく結果に繋がった。

 そして前走のカノープスS(OP)は、過去「0-0-0-3」と苦手としている阪神コースが舞台という不安材料もあったが、ここでも2着と好走して見せた。完全に本格化の気配が感じられ、7歳にしていよいよ重賞初勝利も見えてくる内容だった。

 好調の兆しを見せているのは、グレートタイムだけではない。本馬のオーナーである金子真人氏は、先週土曜日に愛知杯(G3)で所有馬2頭がワンツーフィニッシュ。さらに翌日の日経新春杯(G2)をヨーホーレイクで勝利し、土日の重賞を完全ジャックと絶好調だ。

 金子オーナーの所有馬は、今週末の東海Sでグレートタイムとハヤヤッコ、AJCC(G2)でポタジェとボッケリーニの計4頭の参戦を予定している。オーナーの重賞連勝の勢いがあるだけに、陣営もこの勢いにあやかりたいところだろう。

 好調の師弟コンビに、金子オーナーまで加えた絶好調トリオで、人馬共に初重賞制覇へ追い風が吹いている。様々な面で見どころがある一戦となりそうだ。

(文=ハイキック熊田)

<著者プロフィール>
ウオッカ全盛期に競馬と出会い、そこからドハマり。10年かけて休日を利用して中央競馬の全ての競馬場を旅打ち達成。馬券は穴馬からの単勝・馬連で勝負。日々データ分析や情報収集を行う「馬券研究」三昧。女性扱いはからっきし下手だが、牝馬限定戦は得意?

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