真剣勝負の裏にある真実に斬り込むニュースサイト・GJ
GJ
真剣勝負の真実に切り込むニュースサイトGJ
NEW
2017.08.22 08:26

四位洋文騎手が「トラウマ」嘆く……武豊騎手も不快感を露にした昨年「マイルCS」ディサイファの悲劇
編集部

20日に行われた今年の札幌記念(G2)は6番人気のサクラアンプルールが見事重賞初勝利を飾り、12番人気のナリタハリケーンが2着に入る大波乱の結果に終わった。
その一方で本来の走りを完全に見失い、ほぼ無抵抗のまま敗れた馬がいる。勝ち馬から1.1秒差の12着に大敗したディサイファ(牡8歳、美浦・小島太厩舎)だ。
一昨年のこのレースの勝ち馬で重賞4勝を誇る本馬。実績面ではこのメンバーに入っても上位だったが、中団から脚を溜めて直線に懸けたもののズルズルと後退……見せ場らしい見せ場もなくブービーに終わった。
これで今年は10着、13着、12着と、いずれも大敗。年齢的にも8歳の夏を迎え、普通の馬ならいつ引退させられてもおかしくはない。しかし、陣営の話を聞いていると、多少の衰えは見えるものの決して「肉体的な限界」が訪れているというわけではなさそうだ。
「この馬のリズムで走れましたが、どうしても(昨年の)マイルCSで前をカットされた影響があるのか……今日も、横に馬が来ると自分からブレーキをかける感じになる」
これは札幌記念でディサイファに騎乗した四位洋文騎手の談話だ。四位騎手が指摘しているのは昨年11月のマイルCSで受けた”精神的”ダメージであり、実際に本馬はそれ以降9、10、13、12着といずれも大敗している。肉体的な衰えもあるのかもしれないが、マイルCS以前の35戦で二桁着順が3度しかなかった堅実派が、すっかりその色を失っているのは成績上でもわかる。
昨年のマイルCSは競馬ファンやメディア、はたまた関係者まで大きな物議を醸したレースだった。
PICK UP
Ranking
11:30更新「シャフリヤールの激走はわかっていた」本物だけが知る有馬記念裏事情。そして“金杯”で再現される波乱の結末とは?
「3大始祖」消滅の危機……日本で「2頭」世界で「0.4%」の血を残すべく立ち上がったカタール王族の「行動」に称賛
【ヴィクトリアマイル(G1)予想】ナミュールから6点で万馬券狙い! マスクトディーヴァは持ちタイムに不安ありで消し! 高速決着に対応できる穴馬で勝負
- 浜中俊「哀愁」の1年。かつての相棒ソウルラッシュ、ナムラクレアが乗り替わりで結果…2025年「希望の光」は世代屈指の快速馬か
- JRA「馬が走ってくれません」スタート直後の“レース拒否”に大反響!? 三浦皇成も打つ手なし……未勝利馬がまさかの「自己主張」で1か月の出走停止処分
- 「空前の競馬ブーム」巻き起こしたオグリキャップ…ぬいぐるみはバカ売れ、見学ツアーも大人気、「ビジネスチャンス」生かしたオーナーの慧眼【競馬クロニクル 第64回】
- 皐月賞(G1)クロワデュノール「1強」に待った!? 「強さが証明された」川田将雅も絶賛した3戦3勝馬
- 横山典弘騎手が若手騎手に「あの乗り方はやめろ」岩田康誠騎手らが実践する「お尻トントン」は、競走馬の負担になるだけ?
- JRA出鼻をくじかれた「16億円」の大勝負……。「神の馬」の二の舞だけは避けたい日高に朗報!? 海外からのニュースに関係者も安堵か
- 「世代最強候補」クロワデュノールは本物なのか?ホープフルSで下馬評を覆す最強刺客