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JRA 「ハンパ騎乗」で前任騎手がクビ!? AJCC(G2)絶好舞台で「リピーター」が戸崎圭太と狙う3年ぶり美酒

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ラストドラフト

 23日、中山競馬場では芝2200mを舞台にAJCC(G2)が行われる。

 過去にはネヴァブション、エアシェイディ、ランニングフリーの3頭が、勝利を含め3回馬券に絡むなど活躍。特徴的なおむすび型のコースで行われる同レースは、リピーターが強いことでも知られている。

 今年、上記の馬たちと同じく3度目の好走を期待されるのが、現在2年連続で3着に入ったラストドラフト(牡6歳、美浦・戸田博文厩舎)だ。

 同馬の母は2011年の桜花賞馬マルセリーナ。デビュー2連勝で19年の京成杯(G3)を制して、クラシック候補になったラストドラフトだが、トライアルの弥生賞(G2)で7着に敗れると、皐月賞(G1)でも同じく7着と精細を欠き、日本ダービー(G1)は脚部不安のため回避した。

 その後、半年の休養を挟んで戦列に復帰して以降は、重賞で2着と3着がそれぞれ2回あるものの未勝利。なかなか浮上のきっかけを掴めないでいる。

『netkeiba.com』の単勝予想オッズでは、6番人気前後だが、2番人気ポタジェとは2走前の天皇賞・秋(G1)でわずか0秒2差だった。得意の中山2200mにコースが替われば、逆転の目も出てくるかもしれない。今年は過去の着順以上の結果を残して、完全復活をアピールしたいところである。

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戸崎圭太騎手

 そんなラストドラフトだが、今回はここ5戦で手綱を執ってきた主戦の三浦皇成騎手から、戸崎圭太騎手への乗り替わりが予定されている。

 先述の天皇賞・秋で8着に入った後、陣営は次走にジャパンC(G1)ではなく、19年に2着に入った相性のよい中日新聞杯(G3)を選択。管理する戸田調教師も、「状態はとても良く、勝ち負けを期待できる」と仕上がりに関して太鼓判を押していたことで、当日は5番人気に推されていた。

 3枠5番からスタートを決めた三浦騎手とラストドラフトだったが、最初のポジション争いで後手に回ると、道中は中団馬群の真っ只中。3~4コーナーの勝負どころでも動くに動けぬ位置に入ってしまい、最後の直線で外に出して伸びを見せたのは、すでに大勢が決した後だった。

 レース後、「ポジションが中途半端になってしまった」とコメントした三浦騎手だったが、道中の位置取りについては戸田師もかなりの不満を抱いた様子。「騎手を含めて今後の予定を立てる」と話すなど、ジョッキーの乗り替わりを示唆していたが、どうやらそれが現実のものとなってしまったようだ。

「なお昨年の中日新聞杯が行われた週を最後に、三浦騎手と戸田厩舎のコンビは、騎乗依頼が途絶えています。14年には年間で49回タッグを組むなど、蜜月な関係を築いていた両者ですが、最悪の場合、このまま疎遠になる可能性も出てきました」(競馬誌ライター)

 そんな経緯もあった中、ラストドラフトの新たなパートナーに抜擢された戸崎騎手は、20年11月のアルゼンチン共和国杯(G2)2着以来、2度目の騎乗となる。

 先週の中山競馬では土日あわせて16鞍に騎乗するも、未勝利に終わった戸崎騎手。だがメインの京成杯はロジハービンで見せ場十分の2着と、存在感を見せ、その後の最終でも2着に入った。

 ラストドラフトを約3年ぶりの勝利に導いて、先週の負け分を取り戻して欲しいところだ。

(文=冨樫某)

<著者プロフィール>
キョウエイマーチが勝った桜花賞から競馬を見始める。まわりが学生生活をエンジョイする中、中央競馬ワイド中継と共に青春を過ごす。尊敬する競馬評論家はもちろん柏木集保氏。以前はネット中毒だったが、一回りして今はガラケーを愛用中。馬券は中穴の単勝がメイン、たまにWIN5にも手を出す。

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