
JRA 「想像を超える馬になるかも」ディープインパクトの背中を知るトレーナー期待の2歳馬が“出世”レースへ!「ルヴァンスレーヴ級」の可能性秘める根拠とは
16日の東京競馬場では9Rにプラタナス賞(1勝クラス)が行われる。競馬関係者から2歳ダート路線の充実が求められているように、プラタナス賞はこの時期に貴重なダートの2歳1勝クラス戦だ。
そのため、同レースには毎年ダートに適性を絞った素質馬が出走してくる。そして、近年は18年の最優秀ダートホースに輝いたルヴァンスレーヴや17年UAEダービー(G2)2着のエピカリスなどの活躍馬を輩出するなど、ダート界の出世レースとなっている。
「今年は9頭と頭数は少ないですが、粒揃いのメンバーが揃いました。非常に楽しみな一戦です」と、胸を躍らせている記者もいた。
「私が特に注目しているのは、カズラポニアン(牡2歳、美浦・宮田敬介厩舎)です。昨年のセレクトセールで4400万円(税込)で落札された馬ですが、かなりの好素材だと思います」(競馬記者)
ヘニーヒューズ産駒の同馬は7月の函館ダート1700mでデビュー。2番手を追走し、勝負どころで騎手の合図に反応して4コーナーで先頭に踊り出ると、直線で後続をグングン突き放す5馬身差の圧勝劇だった。
「良馬場でしたが、1分47秒3の2歳レコードを叩き出しました。この時計は同日の同舞台で行われた3歳未勝利戦より早いです。2歳馬ながら3歳馬並みのパフォーマンスをしていると言ってもいいと思います。
また、これだけ素晴らしいレースをしながら、状態はそこまで良かったわけではないみたいなんですよ」(同)
鞍上の横山和生騎手は「正直なところ、次かと思っていたんです。トモが緩いですし、精神的にもまだ頼りないのですが、それで勝つんですから、能力はかなりのものだと思います」と、レース後に明かしている。
そして、カズラポニアンが勝った新馬戦は、ハイレベルなレースとして一部界隈で密かに囁かれているようだ。
「5着だったコパノニコルソンは、後に中京ダート1800mの未勝利戦を2歳レコードで勝っています。また9着のロードジャスティスは未勝利戦を2着・3着と2戦続けて好走していますし、10着のコンスタンティンも先週未勝利戦を勝ち上がりました。
カズラポニアンから大きく離された下位の馬が、これだけ活躍しているのですから、負かした相手を物差しにするとレースレベルも保証されていると思います」(同)
新馬戦後は放牧に出されていたが、その効果なのかしっかり成長曲線を描いているようだ。管理する宮田師は「(新馬戦)当時と比べればだいぶ(調教で)動けるようになってきましたね。それに以前は体を起こして走ってましたけど、走る格好も良くなってきました。十分に負荷がかけられ、まだ緩さのある中でも成長しています」と、東京スポーツの取材で答えている。
さらに、開業2年目のトレーナーは「まだ半信半疑なところもありますが、もしかしたら想像を超える馬になるかも、という期待もありますね」と、かなりの期待を寄せている。
「宮田師はノーザンファーム出身の調教師なのですが、育成時代のディープインパクトに跨ったことがあるそうです。また、名門の国枝栄厩舎で調教助手としてアーモンドアイをはじめとした名馬に携わったことがある新進気鋭のトレーナーです。
その方が『想像を超える馬になるかも』と、言うのですからカズラポニアンは相当な器なのではないでしょうか」(同)
名馬を知る若手トレーナーの「予言」が的中すれば、もしかしたらルヴァンスレーヴ級になるのかもしれない。まずは、伝説の第二章になりそうなプラタナス賞を楽しみにしたい。
(文=坂井豊吉)
<著者プロフィール>
全ての公営ギャンブルを嗜むも競馬が1番好きな編集部所属ライター。競馬好きが転じて学生時代は郊外の乗馬クラブでアルバイト経験も。しかし、乗馬技術は一向に上がらず、お客さんの方が乗れてることもしばしば……
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