パチンコ「エース」消滅の危機!? アノ恐るべきエヴァ「負のスパイラル」が再び……

 どんな分野にも「エース」は必ずいる。野球で言えば優勝が掛かった大一番を任される「ピッチャー」サッカーで言えばチームの窮地を救うゴールを挙げる「ストライカー」。その種類は様々だ。そしてそれは、パチンコ界も同じ。ホール側が主軸と考えるような機種は、まさしく「ソレ」にあたるだろう。その代表と呼べるのが『海物語』シリーズだ。

『海物語』シリーズは、1995年の本作の元になっている『ギンギラパラダイス』より続いている大ヒット作品である。ヒットした最大の要因は単純明快な演出。また、他の台とは異なり予告の期待度に大きく左右されない点も挙げられるだろう。

 如何なるリーチでも期待を持てる単純な演出が、幅広い年齢層に受け入れられたのだ。『マリンちゃん』『サム』などのキャラクターや、『魚群予告』もシリーズを通して一貫しており、時代を超えてファンを増やし続けてきた。

 そんな『海物語』シリーズより、今年10月に最新機種『CR大海物語スペシャルwith アグネスラム』が登場予定。さらに最新機種が12月にもリリースされるとの情報も挙がっている。約18年間も業界の中心に居続けるレジェンドと呼べる『海物語』の勢いは、未だ衰えていない印象だ。

 しかし、立て続けに導入を迎える同シリーズにファンからは「飽きた」「出しすぎ」という不満の声も年々大きくなっている。ホールは『海物語』を、安定した稼働が見込める「エース」だと考えているのだろうが……。

「『海物語』は、シンプルな演出や変わらない定番演出などが未だに人気である理由の一つでしょう。ただ、ハイペースのリリースにいくら『エース』といえど、不満の声が挙がるのは当然です。未だに人気のある地域もありますが……。

 また、かつて『エース』と呼ばれた『エヴァンゲリオン』ですが、シリーズ初期は原作ファンのみならずパチンコユーザーからも支持された『絶対的エース』であったのに、今ではホールに数台程度の設置数。原因とすれば導入スパンの短さが『マンネリ化』を加速させたのではないでしょうか。また今年中にも新台導入の情報が挙がっており『またエヴァか…』と不満の声が挙がっています」(記者)

 出玉規制の影響もありヒット作が生まれづらい状況が続いている。だからこそ絶対的「エース」に頼らざるを得ないという気持ちも理解はできる。しかし、今年導入されたパチンコ『CR花の慶次X 〜雲のかなたに〜』やパチスロ『北斗の拳 新伝説創造』というヒット確実と言われた「エース」でさえ厳しい意見が殺到した。

 このように絶対的存在でさえ成功するのが難しい時代。そんな状況で立て続けにリリースすれば失敗する可能性が高まるのは当然の結果だろう。このような状況が続けば「エース」が消える日も近いかもしれない……。
(文=編集部)

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