パチンコ初代『北斗無双』の爆裂でホールが“玉切れ”!? 「島に玉がありません!」…突如として訪れた「危機的状況」

 現在のパチンコはパーソナル化が進んで各台計数機が当たり前のように設置されていますが、昔はドル箱が主流でした。これに関しては皆さんもよくご存じでしょう。

 ホールのやる気が一目で分かる出玉のバロメーター。景気の良い大量出玉が軒を連ねている様は圧巻です。旧MAXタイプ時代、高らかにそびえ立つドル箱タワーを築き上げていた名機たちの雄姿が、今でも目に浮かぶ方は多いのではないでしょうか。

 その際に、ふと「店には一体どれだけのパチンコ玉が蓄積されているのか」「玉不足にならないのか」といった疑問を抱いた方もいらっしゃるかもしれません。

 パチンコ島には相当な量の玉がストックされているタンクが存在しているため、かなりの余裕があります。しかも島の玉が少なくなった場合は、別の島から玉が補給されるシステムを採用しているホールも多いです。そのため、どんなに爆裂フィーバーが起きても「玉切れ」が発生する事はまずないでしょうが…。

 私はホール店員時代に「玉切れ」を経験した事がございます。

 ほとんどの台が補給不足の緊急状態。「過去最高レベルの危機」に遭遇してしまったのでした。

 あれは数年前、当時は『ぱちんこCR真・北斗無双』の全盛期で、多くのホールが看板機種として扱っておりました。それは私の勤め先も同様で、各台計数機ではなく「玉ありコーナー」に設置して出玉アピールを積極的に行っていたのです。

 そんな中で週末ともなれば多くのお客様が来店。朝一から『北斗無双』は満台となり、昼過ぎにはほとんどの台がドル箱を積み上げておりました。常連様からは「めちゃくちゃ出るよ!」「前日から並んだ甲斐があった」といった歓喜の声をいただいたほどです。

 その後はまさにお祭り騒ぎ。かつてのCR機全盛期を彷彿とさせる「ドル箱タワー」が、みるみる建設されていきました。

 ドル箱のおかわりを告げる呼び出しランプはひっきりなしに鳴り続け、スタッフ達も「さすがに出過ぎじゃない?」「店長が頭抱えてなければいいけど…」と驚きを隠せない様子でした。

 気付けばホールの中央通路は『北斗無双』の別積みで一杯。いつしかギャラリーが島を囲み、大量出玉を得た方々へ羨望の眼差しを向けておりました。私もその中の一人で「自分の店で無双を打てたらなぁ」なんて考えながらホール業務をこなしていたのです。

 そんな中で一人のスタッフがインカムで驚くべき報告を入れたのでした。

「無双の島に玉がありません!」

 私は「そんな馬鹿な」と思いつつも、報告したスタッフの元へ駆け付けました。島内の様子を見てみると、ほとんどの台が補給不足の状態になっているではありませんか!お客様からは「玉が出てこないぞ!」「大当りが消化できない!」といったクレームが相次ぎました。

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