パチンコ「手軽・連チャン・出玉」3拍子揃った傑作!!

パチンコを代表するコンテンツ

 パチンコ界の絶対王者『海物語』。1999年の登場以来、確変ループタイプこそパチンコの真髄とそのスペックにこだわり、ファンの多くもまたその考えに共感し、20年以上にわたってパチンコを代表する存在として君臨している。

 ただ、多様化が加速する世界になって、いかな正統的王者もいつまでも次回ループ+時短100回転一本槍では安穏としていられない。スペックタイプや確変システムなど、変化を厭わなくなっていく。

 そのターニングポイントは2010年の『CRスーパー海物語IN沖縄 桜』シリーズで、『海物語』でもライトミドルタイプやSTシステムがアリということをわからせてくれたのである。

王道スペックとは異なる仕様で成功したシリーズ機

 ほかにも、別ブランドとなるサンスリーから『GO!GO!マリン』や『海物語』のプロトタイプとなる『ギンパラ』シリーズなど、ゲーム性の可能性を広げるような試みがなされているが、決定的に作用したのは『CR大海物語BLACK LIGHT』の登場であろう。

『大海物語』からSTを搭載した『BLACK』がリリースされ、『海物語』とSTシステムの融合が完成を迎えたのである。ライトミドルの確率帯で展開された『LIGHT』は、当りやすさと出玉性のバランスが絶妙で、多くのファンから高い支持を得ることとなった。

 大当りすれば必ずSTに突入する連チャンへの期待感は次回ループを凌駕するもので、通常大当りに怯えたり恨んだりすることはない精神的な安定感も提供してくれる。

 また、51回転のSTは継続率が約72.3%と高いので、次回大当りは約束されないが、その分、1回転1回転が白熱したものとなり、特に魚群登場の高揚感は通常時のそれを上回るのである。

 さらにループタイプの場合では一定である程度のボリュームを獲得できる出玉も振り分けが存在することで確変中のゲーム性も格段に向上。パールチャンスから発生するパールフラッシュの歓喜の音がより一層心に響く。

 ゲーム性といえば、演出面でもST専用の「ブラックパールゾーン」が『海物語』の確変モードに”味変”をもたらしている。10回転限定と滞在時間は短いが、テンパイすればブラックパールフラッシュが発生する一発告知的な演出には後を引く面白さがある。

 このように大当り確率、連チャン性、出玉感の三拍子が高いレベルで搭載されているスペック性と演出的な妙味によって人気を博した『CR大海物語BLACK LIGHT』。本機以降、『大海BLACK』といえばライトミドルが当たり前になったことからもその影響の大きさがうかがえるだろう。

(文=大森町男)
<著者プロフィール>
 羽根物によってパチンコの魅力にとり憑かれ、パチンコ雑誌を製作する編集プロダクションに入社。パチンコに関する記事作りや編集業務に携わる。編集長としてファン雑誌の制作に取り組むなどの経験を活かし、その後は携帯サイトやweb、動画コンテンツなど幅広いパチンコメディアに従事。現在はフリーランスのパチンコライターとして活動。パチMaxを中心に消極的に執筆の場を広げている。

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